雨のち曇り 気温:最低 7℃/最高 12℃
結局今日も完全徹夜になってしまった。本来ゆっくりと時の流れる長い夜のはずなのだけれど、Macの前で仕事に集中しているとそれはかなり速い流れとなってくる。それは意識のバックグラウンドを流れる急流のように感じられる。
闇が最も深まる午前3時半頃には雨は土砂降りとなり、轟音を立てて地表にたたきつける。広葉樹がまだ十分に葉をつけていないから、葉を打つざわざわという打楽器的な音はほとんど聞こえない。地表の下草やむき出しの地面を打つぱたぱたという音が聞こえるばかりだ。
窓を開ければはるか森の彼方の急流を下るおびただしい量の雨水の轟音が響いている。ただならぬ気配だ。災害、というのではなく、山や森が様相を変える瞬間を僕らは体験しているのだ。僕の居室のすぐ外の犬舎にいるシベリアンハスキーのパル君も目を見開いてこの状況の成り行きを見守っている、
やがて暗闇のピークを越えた夜は一気に夜明けへと向かう。この瞬間、世界は「未明」と呼ばれる薄明の世界へと移行する。そんななか、舞台の袖からウグイスが現れる。この雨の中、なにごともないかのようにウグイスは歌い始める。森は急速にいのちの気配に満ちてくる。
そんな推移を意識の端っこで感じながら、僕は手を休めることなく予約システムのプランにコピーを書き込み、整合性のチェックをしながら慎重に料金データを打ち込む。ふと気づくと、夜が明けている、と思うまもなく午前7時前であることに気づく。
さあペンションオーナーとしての仕事に戻る時間だ。まあ、これまでの仕事もオーナーとしての仕事なのだけれど、バックヤードの仕事だから。新しいまっさらの一日が始まる。中庭のパル君は、僕らが起床したのを確認してようやく、安寧な眠りにつく。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
---
ペンション サンセットの公式ホームページはこちらです。▼
http://www.p-sunset.com/
公式ホームページからご宿泊予約なさりたいお客様はこちらからどうぞ▼
http://www.p-sunset.com/reserve/
最近のコメント