曇りのち雨 気温:最低 12℃/最高 18℃
朝から曇り空だったけれど、夕方になると小雨に変わりました。いかにも梅雨らしい天気かな、でも、じめじめしていないのは蓼科ならではの気候です。昨日見た霧ヶ峰のレンゲツツジの群生はいまでも強烈な印象として残っています。
ほんとうに夢のような景色だったのです。写真ではお伝えしきれないのが悔しいのですが。まあ、自然の風景というものは実際にそこに身を置いてみなければ本当の美しさや感動を受け止めることはできないものなのだと思います。
それは音楽や演劇やそのほかの様々なイベントと同様です。CDで聴いたり、DVDで観たりしても、その場に身を置いたときの感動や興奮の片鱗しか届きません。それは仕方のないことなのですが、実際にその場に自分が居ることの意味を改めて思い知らされることも事実です。
だからこそ、このブログや写真をご覧になって「ああ観た観た、きれいだった」とお考えいただきたくないのです。実際の風景と写真とは本質的に異なったものだからです。それは事実のほんのひとかけらに過ぎないからです。美しい蓼科の風景の100万分の1もそこにはとらえられていないかもしれないからです。
写真の伝えることのできるものは写真的事実であって、そこに写し取られたものと実際の被写体との間にはほとんどなんの関係もないのです。風景とはひとのこころ(あるいは精神活動)とそこにある自然の造形との間に交わされるインタラクティブな関係によって生まれるものだからです。
ひとの見ていないところに風景は存在しないのです。
幻想的なレンゲツツジの群生はあと一週間ほど大きな感動を与えてくれそうです。それが終わる頃、いつまにか開花したニッコウキスゲが同じ場所に色鮮やかに群生した姿を見せます。まるで舞台のどんでん返しのように、それはあまりにも鮮やかに行われます。
今週末はレンゲツツジ、来週末はニッコウキスゲが見頃と言うことです。いわゆる「満開」がいつになるかはなんともいえませんが、7月14日(土)?7月28日(土)の期間はいつお越しになってもビーナスラインの両側に一面に広がる黄色い絨毯に感動なさることと思います。
いよいよ百花繚乱の季節に蓼科高原は突入しました。それはそれはすさまじいばかりの花の饗宴です。
※今日の3枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイの許諾を得て転載しています。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
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