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ピラタスの丘全体でレンゲツツジが見頃を迎えています。白樺湖から車山にかけての群生地でも見頃になっています。平年より2週間ばかり遅い花暦になっているようなのですが、このままのスケジュールで花が咲いていくのでしょうか。
これまでの個人的経験では有名な霧ヶ峰のニッコウキスゲの群生の見頃はそんなにずれがなく、例年7月中旬から下旬になっていますから、7月にはいると梅雨明けのタイミングとも関わりなくきっちりと咲くべき時に咲く花も多いようです。
あ、そうそう、心配していたのですがレンゲツツジは鹿の好物ではないようで食害を免れています。ペンション・サンセットの敷地に咲くレンゲツツジも無事に咲きそろっています。その一方でまだ花をつけていないのにヤナギランはしっかり食べられてしまいました。
ニッコウキスゲも例年咲いたと思うまもなくきれいに食べられてしまいます。当地は猿はほとんどいないのですが、今日のニュースによると他県の町中で猿に襲われてけが人が出たという話がありました。猿にしても鹿にしても天敵がいない野生動物を過保護するとどのような結果を招くかというそんな簡単なことも見えないなんて信じられないことです。
動物愛護や自然保護は、もちろん、推進すべきすばらしい活動だと思うのですが、偏ったあるいは行き過ぎたイデオロギーになってしまうとそれは想像力を失った思考停止状態にはまりこんでしまいます。どんな活動でもそうですが、指導的立場にある人々の想像力が欠如するとカルト的活動になってしまいます。
昨日書いた宗教も同様です。信仰はなによりも尊いものですが、それをミスリードする指導者であってはならないのです。宗教やその教えを「利用」してはならないのです。宗教によって人々をテロによる殺戮や戦争へと駆り立ててはならないのです。
ぼくはそのようにして人を殺す宗教を信じません。自らを正義正論と決めつけて立場の異なる人々の声を圧殺するような社会活動をする団体をぼくは信じません。結局それは暴力によって他者を支配しようとする行為に他ならないからです。
止めどなく強行採決を繰り返す「与党」と呼ばれる人たちも同じようなものですね。あれは数の暴力による「政治」とも呼べない蛮行でしかないと思います。もはやいまの選挙システムによる間接民主主義は現代日本の政治にはマッチしないのかもしれません。
市場で経済活動をする民間企業の例を想像してみてください。彼らは日々刻々とその商品やサービスに対する消費者の選挙(選択)に晒され鍛えられているのです。消費者のニーズや価値観や要求に応えられない商品やサービス、そしてそれを作り出す企業は市場から即退去させられます。
まさに直接民主主義です。
いまの政治家や官僚にはそのようなクリティカルな状況はシステムとして存在しないので、いつまででも無責任に人ごとみたいな顔をして居座っていられるわけです。もちろん彼らには彼らの世界の掟があって、大変なこともあると思うのですが、そんなことは彼らが奉仕すべき国民は関知しないことです。
それは消費者が企業の内情や都合をいっさい関知しないのと同様です。
いまこそ、消費者が商品やサービスへの評価を通じて企業活動を評価するのと同じように政治や行政や様々なプレッシャー・グループの活動に直接的にチェックを入れるシステムが必要だと思います。強弁や正論なんて市場原理の前ではなんの役にも立ちません。それが本当に正しく必要とされ魅力的あるいは有用なものかどうか、評価基準はそれだけです。
かくいうぼくもペンション経営者としてお客様そして市場原理の直接民主主義に日々晒されていることを実感しています。お客様は誰か?ぼくらの場合は「お客様・消費者」です、政治家や官僚の場合は国民・市民です。何をなすべきか?ぼくらの場合はお客様に喜んでいただけることをする、政治家や官僚なら国民が歓迎することをする。それだけなんだ、きっと。そしてそれだけのことが果てしなく難しいということも現実なのです。言うは易し行うは難し、う?ん。
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