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ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます-」によると、「ユーザーはウェブを読んでいない」ようですね。要するに、「ユーザはウェブを流し読みする傾向がある」とのこと。
以前はそんなことはなかったのだけれど、僕自身も最近はウェブを流し読みする傾向があることに気づく。それはその文章がきちんと書かれているかどうかとか、優れた表現や内容であるとか、そうでないとかはまったく関係ないのだ。
ひとのことは言えない。このブログや僕のHPもアクセスログを見る限り、多くのひとに流し読みされており、じっくり読んでくれていいるひとは少数派のようだ。なんでだよ、ってちょっと腹を立てたり、自己批判してみたりしていたのだけれど、なんのことはない、自分自身同じことをしていたわけだ。
みんな忙しいのだ、と想っていたのだけれど、そうでもないようね。これは時代の傾向というものなのだろう。僕の場合は目が悪くなってモニタースクリーンで文字を読むことが辛くなってきたという事情があるのだけれど、みんながそうというわけでもないだろうしね。
以前書いたことだけれど、これは情報摂取形態の変化と見るのが妥当なのかも知れない。要するに時代はますます「MS PowerPointプレゼンテーション」が主流になったということかも知れない。
(1)冒頭でテーマと結論を明示する
(2)議論のポイントを3つに絞る
(3)要点を簡潔に(可能な限り3行以内で)述べる
ということなのだ、たぶん。
この「箇条書き」が現代の「読ませる」コミュニケーションのキモかもしれない。そして簡潔な文章。文学的な文章はあかんで、ってことか。そうなると「日記」なんて成立しないじゃんか。それは「日記」ではなくて「日誌」だよ。
四の五の言っててもしょうがないので、適応ないしは対応しなけりゃいかんのだろうなあ。ああ、味気ない。僕はオフィスで議論したり説得したり稟議を通したりしたいわけではないのだ。
じゃらんnetの横暴なリニューアル
一般のひとには関係ないし、見えない部分の話だけれど、最近ウェブ宿泊予約サイト大手の「じゃらんnet」の宿側の管理画面が全面リニューアルされた。要するに管理運営システムをバージョンアップないしは入れ替えたというわけだけれど、そのやりかたが僕らにしてみれば「横暴」だった。何様じゃい、っての。
いきなり Mac OS X からはログインできなくなったのだ。事前に確認してそのようなことはないという言質を取ってあったので、追求すると将来的にも対応する予定もつもりもない、Windows 2000 以降を推奨するの一点張りだ。
古いバージョンの Windows ユーザーだってログインできなくなっちゃったわけだから、こういう予告無しの切捨御免のやりかたは「まともな会社のやることではない」と思う。リクルートって言う会社はもともとそういう体質だからべつに本気でやり合うつもりも暇もないけど、これは契約条項に定められた期限予告がいっさいない一方的な契約解除にあたる、契約違反ではないのかな。
少なくとも「今後 Macintosh からはログインできない、接続できないシステム仕様に変わるのだ」と言うことを周知徹底すべきだったのに、「推奨環境は Windows 2000 以降となります」とお茶を濁す告知しかしなかった。これは明らかに確信犯だ。僕の電話での詳細の問い合わせに対しても、「今後 Macintosh からはログインできない」という告知はなかった。僕はそのことを問題だ、と指摘しているわけだ。
ということで、ペンション・サンセットは「じゃらんnet」からは予約できなくなりました。このような「相互信頼関係を構築できない会社」とはお付き合いできないしね。いくらがんばっても予約システム運営費用が黒字にならないという話を聞いていたから、少数派ユーザーを切り捨てるというある種のリストラを敢行したといえなくもない。まあ、がんばって下さい、僕らは僕らでがんばるしかない。
予算と売上実績が折り合うならば僕だって Windows 導入にやぶさかではない。それなりのメリットもあるしね。しかし、そこまでの売り上げが立っていないのね、ペイしていないのね「じゃらんnet」の場合。あと数年後には Intel Mac に入れ替えるから、そうしたら Windows も Mac OS X も画面上で切り替えて両方使えるようになるから問題解決なんだけど、今年入れ替えるのは予算的に無理。
というようなわけで、口では怒って見せていても、妙に醒めている(本当は腹を立ててさえいないで、相手を切り捨てている)自分にちょっと驚いた出来事ではありました。
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