曇りのち雨 気温:最低 3℃/最高 13℃
ホームページのリニューアルの構想を練っていたら、夜が明けてしまった。この2週間ほどずうっとそうだ。お客様がいらっしゃるときも、そうでないときも。これはいけない、生活を自然のリズムに合わせなければ。といいつつも、これはこれで夜行性動物の生活のリズムにぴったりと同調しているのだ。
せっかくだからラウンジの窓を開けて、未明から歌い出す野鳥たちに耳を傾ける。今日は夜明けの雲がとても綺麗だ。部屋に戻ってデジタル一眼レフカメラを持ってくる。10枚ほど撮してみたままに捕らえることが出来たことを液晶モニターで確認する。
ひどく冷え込んでいる。目の前の谷の森から雲が湧いている。それは巨大な綿菓子のように糸を引きながらムクムクと拡大していく。生まれたての雲で雲で満たされると、それは行き先を決めかねたように一瞬静止する。やがて、ゆったりとした風が行き先を決めてくれる。雲は蓼科山と北横岳を駆け上がる。
ピラタスの丘とはピラタス蓼科スノーリゾートスキー場のゲレンデを隔てた向こう側、ロープウエイの向こう側の斜面でも同様の情景が展開されている。見に行ったわけではないけれど、経験的にそれを知っている。その情景を想像することが出来る。
それが2枚目の写真だ。ピラタス蓼科ロープウエイのスタッフの手になる写真だ。「諏訪平に雲が広がり、その上に八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスも顔を出し、その眺めは圧巻の一言。」と彼はコメントしているが、その景色を僕は思い描くことが出来る、この写真の外延として。
ひとの営みや欲望や絶望や思惑とは関係なく、自然の営みはこのようになんの感慨もなく粛々と繰り返される。感動は人間の心の問題に過ぎないとでも言うように。
※今日の3枚目の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイの許諾を得て転載しています。
※写真をクリックすると拡大されますので是非大きな画像でじっくり鑑賞してください。
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