雨のち曇り 気温:最低 10℃/最高 14℃
雨の日の客室めぐり
朝から、正確に言えば未明から、土砂降りの雨が降り続きました。びしゃびしゃという雨音はじつに久しぶりに聞くものです。いつもはもっと静かな雨ばかりですから。そこで思い立ってそれぞれの客室で雨の音を聞いてみました。
一階の角部屋二部屋は窓が二面にあることもあって、かなりはっきりとを聞くことができました。メイクしていないベッドに横になって目を閉じると、その単調なリズムに瞑想のような意識状態になってきます。自然の音というのはどうしてこんなにも心地よいのだろう。
角部屋以外の一階の部屋はあまり雨音が聞こえず静謐に満ちています。それはそれで心安らぐ雰囲気です。ペンション・サンセットの一階の部屋は上が大屋根なので、上階の客室の音がうるさいなんていうことがなくとても静かです。
二階の部屋はことことと軒を打つ雨音と新緑を打つ雨音とが半々に聞こえますが、一家の部屋同様に二重窓越しなのでほどよい音量で心地よく感じました。それぞれの部屋は微妙にしつらえが異なるのですが、広さはほぼ同じ13平米強で明るくクリーンでとても気持ちいいと(自画自賛ではなく)そう思います。
ペンション・サンセットは外壁が水色で縁取りや窓枠が白、一方館内はその反対の配色で壁と天井が白で窓枠や縁(へり)が水色になっているので、とても落ち着くのです。このような配色はちょっと珍しいと思いますし、幸いお客様には大変好評なのですが。
そんな風にして小一時間を過ごした午前中でした。
だからどうなんだと聞かれても答えようがないのですが、そうすることによってお客様が実際に当館でどのようにお過ごしになっているかを想像できるのです、たぶん・・・ですけれど。
気圧が低いのです
それはさておき、お越しいただいたお客様にはよくお話するのですが、ピラタスの丘は標高1700m?1800mに展開する別荘地でそのなかに30件ほどのペンションが建っていて、それを総称して「ピラタスの丘ペンション村」と呼んでいるわけです。
で、特徴的なのはこの豊かな自然と圧倒的な静けさと雄大な風景をあげることができるのですが、じつはもう一つ特筆すべき特徴があります。それは「空気が薄い」と言うことです。どのくらい薄いかというと平野部の20%OFFです。これだけ薄いと水は80℃で沸騰しますし、いきなり激しい運動をすると軽い酸欠症状になります。じっさい、オリンピック選手が「高所トレーニング」を行っている場所なのですから。
言葉で言ってもわかりにくいと思うのでその「証拠」を一つ載せておきます。写真の通りここにまで上がってくるとポテトチップスやカールなどの袋は風船のようにパンパンにふくらんでしまうのです。特に今日のように「低気圧」だといつも以上にこんなにふくらむのです。
だからこそ、当地での山歩きの時は体が低気圧に馴染むまでゆっくりと無理せず歩くことが必要です。だいたい一晩で体が馴染んでしまうのですが、お越しになった当初気圧に敏感な方は微妙な変化を感じるかもしれません。しかし、心配は無用、大丈夫です。それはここにずうっと暮らしている我々が証明していますから。それはやがて心地よい感覚へと変化していきます。
むしろこの特性を生かして最近は脳を活性化するプログラム「脳トレ」も行われているのです。これは学術的に裏付けられたトレーニングプログラムですからどなたも安心して参加していただけるものです。→「蓼科 脳トレ」で検索!
また同じ運動をしても平野部の30%増しの脂肪燃焼となり、運動によって上がった基礎代謝も30%長く持続するという学術研究結果も報告されています。ダイエットには低酸素運動が効くのですね。そのわりには僕はいささかメタボリックです。冬はスキーで運動が足りるのですが、それ以外の季節はどこに行くにもクルマで、意識的に運動する機会が少ないですから・・・。こんなに良い環境にいるのに面目ないです。
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