晴れのち夜から曇り 気温:最低 8℃/最高 16℃
朝晩の冷え込み続く
きのうから急に気温が下がり始めたようです。一言で言ってしまえば「朝晩の冷え込み」ということなのですが、秋の冷え込みという感じではなく「夏の冷え込んだ朝」という印象です。その証拠に朝は夜露でテラスがびっしょりと濡れています。まるで雨が降ったみたいです。
こうした冷え込む夜が続くことによって紅葉はより色鮮やかになっていくわけです。だから、ぼくらはこういう気候は大歓迎です。別に寒くてしょうがないということでもないし、日中はほどよい気温と日差しでかなり快適に活動できるのですから。
何度も言いますが、ここでは「残暑」というものがそもそもありません。だから季節は「夏」ではなくて「夏の終わり」なのです。ここに身を置けばだれでも朝夕には濃密な秋の気配が感じられることでしょう。
蓼科に来てくださいというセールストークばかりでは僕自身もつまんないので、セールストークはしばらくやめておきます。でも、観光情報や季節情報や耳寄り情報はちゃんと書くのでご安心下さい。
秋は村上春樹を読むのだ
さて、僕は本を読むのがとても好きでそのおかげで子供の頃死ぬほど嫌いだった作文がだいぶましなものになりました。読書感想文が宿題になったときなんか毎回泣きながら書いていたものです。この日記ももちろん「作文」の域を出ていないわけで、公開するのも恥ずかしいくらいのものです。
そんな僕が、勝手に、師と仰ぐのが作家の村上春樹氏です。デビュー以来がーんと一発衝撃をうけて、ずうっと信奉しているファンのひとりです。古いメールを見ていたら、以下のような長い文面を発見したので、転載することにしました。長いので数回に分けることにします。
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僕にとっての村上春樹とは(1)
3歳ほど年上の村上春樹は僕にとってはあこがれの兄みたいなあるいは尊敬し
て止まない先輩みたいな存在です。
もし何かの間違いで自分に小説家としての技量があったならやはりこのような
小説をこのように書くのだろうな、というのが僕にとっての村上春樹です。
だから読んでいても、ここはすごいとか、ここは自分ならこう書くだろうと
か、そんなふうに読んでいるような気がします。
もちろんいつもそんな風に分析的に読んでいるのではありません。大好きな作
家の作品として、その「作品」をというよりは、変わらぬその「世界」にひた
っているのです。
僕が彼の作品を愛しているのはその「世界観」を同じくするものだからです。
感性は異なるかも知れない、もちろん主人公も登場人物も僕とは別人である。
そして作者も現実の世界においては、僕とはまったく異なった価値観をもって
生きているに違いない。
しかし、彼の紡ぎだすこの世界は共有することができる。
そんな感じです。
僕は元来夢想家ですから、実際にも(内面的には)このような世界に生きてい
るのです。この世界は僕が帰ってゆくべき世界です、たとえ夢の世界にしか存
在し得ない形而上世界であったとしても。
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以下は明日以降に。
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