晴れ 気温:最低 0℃/最高 10℃
あいにく明日は雨の予報が出ている。当たるかどうかは別として、午前0時を回った現在は十五夜お月さんが煌々と照っている。星だってたくさん見える。これで本当に明日の朝までに雨になるのだろうか。山の天気はじつに予想しがたい。
昨日も書いたけれど、標高2000強の場所にある原生林の中の神秘の湖「白駒池」は今週末まで目の覚めるような紅葉を湖面に映して我々を出迎えてくれる。一度見てしまったら病みつきになるようで、毎年この時期に白駒池を訪れるようになってしまうとか。
今週末が今年最後のチャンスですよ。
いまはもう蓼科高原全体が高原の秋、紅葉の山々といった風情になっています。山歩きにも、ドライブにも、路線バス利用のゆったりした旅でも、蓼科でしか味わえない「秋」を満喫できます。これはセールストークなんかじゃなくて僕らの体験的事実です。
最低気温の平均が0℃になったので、床下通風口をクローズしました。耐寒仕様の建物なので、それだけで暖房効率が上がりぐっと温かくなりました。ラウンジでは冬用の「山小屋風ストーブ」を炊かないとなかなか室温が20℃にならなくなってきました。
長期的には館内が煤けるし、灯油1リットルを燃焼させるとだいたい1リットルの水蒸気が発生するので、それが見えないところで結露して建物の基本構造を痛める可能性が高いと、先日専門家のお客様から教えていただいたので、換気システムを最大限利用して水蒸気を外に出す工夫をいろいろと考えながらの使用です。
客室はすべて温水循環型の「火を使わない」暖房システムなのでとてもクリーンでやわらかな暖かさです。ラウンジにも同じシステムが導入されているのですが、それだけではなかなか室温が上がらないのと、やはり遠赤外線の暖かさをお客様は求めていらっしゃることから、この大きなストーブを使うようになりました。
じつはこのストーブ、国産では唯一標高1200m以上の高地で使用できるストーブなのです。平地に比べて空気が20%以上も薄い標高1750mではこのストーブしか安全に使うことができません。空気が薄い分を強制加給機(スーパーチャージャー)によって補って完全燃焼させるシステムです。おかげで、標高2000mまでのメーカー保証があります。
街で売っているファンヒーターなどはすぐに不完全燃焼を起こしてセンサーが作動して消えてしまいます。こちらに移住するまでそんなことは想像もしたことがなかったのでとても驚いたものです。普通の製品は標高1000mまでしか使えないもの、ぎりぎり1200mまでOKのものがありますが、それ以上の高地では使えないとのことでした。
それはさておきこの「山小屋風ストーブ」はお客様の人気者です。文字通り「山小屋みたい!」というあこがれと、実質的な暖かさ故のことかと思いますが、いずれにしても赤く燃える火の周りにはいつの世もひとが集うものなのですね、たぶん。
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