雪のち晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 0℃
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目が覚めると、外はブリザードになっていました。きのうも終日風が吹いていたために、除雪がままならなかったのですが、ブリザードにはなりませんでした。すぐに電話が鳴り、出てみると強風のためにピラタスロープウエイが運休になっているとの緊急回覧でした。この風では仕方ないなあ、と思って改めて窓外を見やると、パルの犬舎の中まで雪が吹き込んでいます。
先日も同じようなことがあったので、今回もすぐに対策を施してやりました。まあ、彼はアラスカからやって来た祖父母をもつ純血種のシベリアンハスキーだからこの程度のことはへでもないんだろうけれど。シベリアンハスキーがアラスカからやって来ているというのも奇妙と言えば奇妙なのだけれど、実際にその通りなのだからそういうものなのでしょうね。
今日の最低気温は氷点下5℃でしたが、強風が吹くと耐寒気温は遙かに低い氷点下25℃以下になるので、油断は禁物なのです。山の稜線でこんなブリザードに遭遇したらかなり危ないわけです。ということは、原理的にはウチのペンションの玄関前でも遭難することはあり得ると言うことですよねー。すごいところに住んでいるんだ、ぼくらは・・・。
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話は変わりますが、この1年半ほど、ペンション経営者として悩みに悩んで迷走状態を続けてきたように思います。古くからのお客様や、昔からのこの日記の読者の方にはいささかあきれられてしまったかも知れませんね。ほんとうに右往左往していたのですから。
ようやく、落ち着きました。
結論から先に言うのが上手な話し方ですから、先に言いますけれど。
ようするに、これまでやってきたことを全否定するのではなく、それはそれとして評価しながら、初心に返って見直してみると言うことがベストだと言うことに気づいたのです。自分が信じてやって来たことを、どうも時代にそぐわなくなってきたようだという個人的憶測や思い込みで簡単に捨て去って、未踏の荒野に踏みだすなんてことは間違っているということです。
完全肯定と完全否定。曖昧さを大切すると自認する日本社会は、世論と国民心理となると一つの極端からもう一つの極端に走る傾向があると思います。
晴天と雨天があるように、結果の良し悪しは内外の条件と共に循環するものです。その時の結果をみて過去の行動を全部肯定する、あるいは全部否定する思考は大きな無駄をもたらします。
これはソフトブレーン社の創業者であり現在はマネジメントアドバイザーである 宋 文洲 さんのメルマガの最新号のコラムの締めの言葉です。
このタイミングでこの言葉とであったのも、偶然ではなく「必然」だと感じました。そうなのです、私は私なりに自分の信じるところに従って自分のペンションを運営してきたし、サービス内容やコンセプトや方向性、まあお客様から見れば「雰囲気」といった部分も含めて、すべてを確信を持って自信を持って形作ってきたわけです。
それなのに、それをあっさりと捨て去って別の方向性を探り出したのが一昨年の秋のことでした。それはそれで、もちろん、決して無駄ではありませんでしたが、その間のペンションサンセットは迷走状態になっていたわけです。初めてご利用いただいたお客様はお気づきにならなかったと思うのですが。
いずれにしても、いま、私は本来のサンセットの姿を明確にイメージできます。あらためて、自分の目指すところをビジュアライズできています。もう迷いはありません。もちろん、個別的案件では迷いに迷うこともあるかも知れませんが、バックボーンは決して揺るぎません。
ご心配をおかけしたみなさまにこの場をお借りしてお詫び申し上げます。同時にどうぞご安心くださいと申し上げたいと思います。私が自分を取り戻した以上、サンセットはサンセットでありつづけます、時代がどう変わろうと、ひとびとがどう変わろうと、私が私としてここにある限り。
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