晴れのち曇り 気温:最低 - 4℃/最高 9℃
「お花とさんぽ道・ひろば」で2頭の野生の鹿と会った。おとなの牡鹿でこの季節はまだ角が袋をかぶっている。これから立派な角が生えてくることだろう。濃い褐色の冬毛で全身が覆われていて、おしりの部分だけが純白のハート型の毛並みになっている。とても美しい姿だ。体つきがいくぶん華奢なのと、垢じみた雰囲気を漂わせていないとことから察すると、この春ようやく大人になった若い鹿なのかも知れない。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
山麓の街に買い物に行く途中だったのだけれど、もう日が暮れるころ合いで夕焼けも終わる頃だったので、Richo Caplio R5 しか携行していなかった。それで、最大で35mmカメラ換算の200mmにズームアップして撮ったのが今日の写真。かなり暗く、しかも逆光だったので、手ぶれ補正機能がなかったらとてもまともには写らなかっただろう。
いつもメインで使っている(肌身離さず持ち歩いている)SONY α100 だったら300mmでもっと近くまで寄れたのに・・・。などと悔やんでも後の祭りだし、ひとをまったく畏れない彼らのことだから(その証拠に、2時間後、買い物から帰ってきたときにも同じ場所で草をはんでいた!)、きちんと撮影できる機会はまだまだあるだろう。
それにつけても、鹿による貴重な高山植物や樹木の皮の食害には目を覆いたくなるものがある。それほどまでに個体数が増えすぎてしまったのだという。害獣駆除による個体調整を行うにはもうその臨界点を10年以上も前に越えてしまっていて、もう間に合わないのだという専門家もいる。
鹿による食害がこれまでの自然破壊と決定的に異なるのは、それが自然(この場合、野生の鹿)による自然(この場合、高山植物や水源をなす森林)の破壊であるという点だ。なんともいたたまれない。
害獣駆除、個体調整・・・やむを得ない施策だと思う。しかし彼らは本当にイノセントで美しい生き物なのだ。個人的にはどうにもやるせない想いもあるけれど、このような事態を招いたのもまた僕のような「情に竿差して流される」ような人間のミスジャッジなのかもしれないのだよね。
それにつけても今日は氷点下4℃まで冷え込んで、日中も気温が上がらない一日になった。冬用のフリースパンツ、薄手のフリースプルオーバー、その上にゴアテックスのウインドブレーカーという出で立ちで活動してちょうど良かった。予報では明日以降本来の温暖な気候に戻るとのことだ。
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