晴れのち一時雨 気温:最低 16℃/最高 21℃
蓼科高原ピラタスの丘では気の早いナナカマドが紅葉し始めています。写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
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コスモスが咲き、アキアカネ(赤とんぼ)が飛び交っているピラタスの丘ですが、以前ならもっと早く(極端なときには7月上旬から)そんな情景が見られたものでした。
そう考えると、やはりずいぶん気候が変わってきているのだと思います。
「涼しい?!」とお客様は口をそろえておっしゃってくださいますが、われわれ住人の感覚としては、例年よりは「暑い夏」なのです。
というか、ここの涼しさはこんなものではない、ということです。「ううう、寒い」というのが本来のお客様の感想だったのです。
旧暦の立秋はおおよそ8月8日にあたるのですが、今年はそれよりも早く、すでに秋風が立ったようです。
日中こそ「盛夏」というか夏の真っ盛りという陽射しの強さですが、朝晩はひんやりとした風としっとりとした風情が確かに秋を感じさせます。
まず気づくのは、音の聞こえ方の変化です。
ここに暮らし始めて15年ですが、ひとはやがて季節によって大気の密度などの状態の変化に応じて(科学的には当然なのですが)音の伝わり方・聞こえ方が異なってくるのに気づきます。
日常的にそれを感じることができるようになります。
いま、バッハのヴァイオリン協奏曲第1番をホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団(ヴァイオリンはヤープ・シュレーダー)で聴いているのだけれど、窓を開けたとたんにそのことに気づかされました。
透明で柔らかな響きです。
この季節の蓼科の森では、ことさら大声を出さなくても遠くのひとまで声が届くのです。
ポール・ヴァレリーの詩の一節「風立ちぬ、いざ生きめやも」を、ふと思い浮かべる。
この一節は堀辰雄の小説「風立ちぬ」の冒頭で引用されています。
わたしはその小説を通じて高原というものと、その季節感を知ったのでした。
それでもなお、わたしと高原とは百万キロの距離を隔てていたのでした。
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きれいな夕陽・夕焼けの写真へのリクエストがありました。
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この季節はちょうどお客さまのディナータイムに日が沈むので、夕陽の撮影は無理!(残念!)
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