2008年12月23日(火) 午後1時50分 僕らの愛する家族 パルが旅立った 二人で介護している最中に 心不全を起こしたらしく あっとうまに逝ってしまった 最初は何が起きたかわからなかった しかし やがてパルが呼吸をしていないことに気づく 信じられない思いだった 頭の中が真っ白になった いまでもそのあたりのことは 記憶から抜け落ちてしまっている 容体は決して良くはなかった 前夜から息をするのが苦しそうで 衰弱がひどくなっていた しかし こんなにはやく・・・とは すくわれたのは 苦痛や苦しみが一瞬だったことだった いま パルの顔はとてもやすらかで やさしさと穏やかさをたたえている いくら見つめていても見飽きないほど 美しい 本当に美しい 荘厳といえるほど 強くjこころを惹かれる表情だ とてもこころがきれいだったパルだから あっという間に 天国についてしまったのかもしれない しばらくすると 僕は自分が涙を流していることに気づいた 何十年ぶりのことだろう 止めどなく流れる涙には 悲しみもくやしさも何もかもを超えた 何かが感じられた ああ、涙ってしょっぱい味がするんだ 僕が泣く 何の衒い(てらい)もなく 声も出さず 嗚咽もなく ただ涙を流し続ける それは パルに対する 思いの丈を はき出しているようでもあった 愛する者を失った者だけに 許される涙だ 未明にまどろんだ僕は 天(あま)駆ける 蒼きオオカミの群れの中に パルの姿を見た その姿はまばゆく輝いて その表情は 走る喜びに満ちていた それでも 止めどなくあふれるこの涙は なんなのだろう モニタがにじんでよく見えない ご心配いただいたり 励ましをいただいた 多くの方々に 心より感謝いたします 肉体は滅びても 僕らの周囲から パルの気配は消えていない パルは僕らとともに これからも 生きてくれるようだ ありがとう、パル 君に出会えただけでも 僕らの人生には価値があった たくさんのものを 僕らは君からもらった 僕らはいったい 何を返すことができただろう 感謝 ただそれだけしなかない また 新しい一日が 始まります パルにとっても 僕らにとっても たぶん・・・
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