高橋真唯(たかはしまい)のファンになってしまった。 「妄想姉妹?文學という名のもとに」(日テレ系)を観て あっというまもなく魅入られてしまった。 とても作りの丁寧な映像作品で(そう、ドラマというよりは作品だ) 堀辰雄の原作を見事に妄想的に(?)映像化していて その世界にあっては彼女のほかにヒロインの「節子」を演じられる者は いないかのように感じられた。 青空文庫で あらためて堀辰雄の「風立ちぬ」を読み返してみた おおお、なかなかいい作品じゃん! これまで何度か読んだことがあるけれど そのたびに ああ、このひとはやはり「詩人」であって 小説家としては力不足だなあなどと うそぶいていたのだけれど ここに描かれている「世界」という観点で 読み返してみると 評価は俄然変わってくるのだった。 村上春樹の「ノルウェイの森」・・・ この作品はもう人に言うのが恥ずかしくなるほど 繰り返し読み返しているのだけれど 京都の山奥のあの療養施設の「直子」の世界を 彷彿とさせるではないか。 もし「ノルウェイの森」が映画化されるとしたら 高橋真唯(たかはしまい)は「直子」を演じることができる 数少ない女優ではないかと思う。 風立ちぬ、いざ生きめやも ポール・ヴァレリーの詩の一節を、ふと思い浮かべる。 この一節は上記の堀辰雄の小説「風立ちぬ」の冒頭で 引用されています。 わたしはその小説を通じて高原というものと、 その季節感を知ったのでした。 それでもなお、 わたしと高原とは百万キロの距離を隔てていたのでしたが。 --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記
☆たてしなラヂオ☆
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