晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 3℃
朝窓を開けると、森からは野鳥たちの地鳴きが聞こえる。 ぴーぴー、ひゅーひゅーというその声は まるで誰かが口笛を吹いて 野鳥のまねをしているみたいだ。 森の野鳥の数は日増しに増えている、 そしてその活動もどんどん活発になっている。 リスや狐や狸、 そしてニホンジカの活動も 活発になってきている。 彼らの姿を目にする機会も増えてきた。 ここは自然のまっただ中なのだ。 当然と言えば当然なのだけれど、 なんだかわくわくしてくる。 春はもうすぐそこまでやって来ている。 ドアの前に立ち、 いままさに呼び鈴を鳴らし、 季節の扉を開けて 主(あるじ)に招き入れられるのを 待っているいるようだ。 そして僕はといえば、 まるで秋のように、 心が どんどん透明になってきている。 春にこんな感覚になるのは初めての体験だ。 どちらかといえば、 多くのひとがそうであるように、 得体の知れない高揚感がわき起こって 落ち着かないものなのだけれど、 今年は様子がちょっと異なっている。 年齢的なものなのか、 個人的な変化なのか、 よくわからないけれど。 そういえば いつのころからか、 社会事象や事件について 怒ったりぼやいたりと言うことが 少なくなったように思う。 そんなことをしても なにも変わりやしないと 拗(す)ねているわけではない。 いろんなことをあきらめてしまったわけでもない。 ただ、 ひたすら、 こころが静まりかえっているのだ。 それはまるで大きな湖水の水面のようだ。 波ひとつ無く、鏡のように青い空と白い雲を映している。 大きな石を投げ込んでもその波紋は岸までたどり着くことはない。 目を閉じれば、そこには広大な薄明の世界がある。 僕はいまやそれをはっきりと感じることができる、 見ることすらできる。 そして、 それこそが 「本当の自分」と呼ばれる 僕自身そのものであることを、 いまでは確信できるのだ。 僕はどこへも行くことはできない。 ここが僕の場所なのだ。 ひとは自分自身から逃れることはできない。 ※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。 --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記 ☆たてしなラヂオ☆
朝窓を開けると、森からは野鳥たちの地鳴きが聞こえる。 ぴーぴー、ひゅーひゅーというその声は まるで誰かが口笛を吹いて 野鳥のまねをしているみたいだ。 森の野鳥の数は日増しに増えている、 そしてその活動もどんどん活発になっている。 リスや狐や狸、 そしてニホンジカの活動も 活発になってきている。 彼らの姿を目にする機会も増えてきた。 ここは自然のまっただ中なのだ。 当然と言えば当然なのだけれど、 なんだかわくわくしてくる。 春はもうすぐそこまでやって来ている。 ドアの前に立ち、 いままさに呼び鈴を鳴らし、 季節の扉を開けて 主(あるじ)に招き入れられるのを 待っているいるようだ。 そして僕はといえば、 まるで秋のように、 心が どんどん透明になってきている。 春にこんな感覚になるのは初めての体験だ。 どちらかといえば、 多くのひとがそうであるように、 得体の知れない高揚感がわき起こって 落ち着かないものなのだけれど、 今年は様子がちょっと異なっている。 年齢的なものなのか、 個人的な変化なのか、 よくわからないけれど。 そういえば いつのころからか、 社会事象や事件について 怒ったりぼやいたりと言うことが 少なくなったように思う。 そんなことをしても なにも変わりやしないと 拗(す)ねているわけではない。 いろんなことをあきらめてしまったわけでもない。 ただ、 ひたすら、 こころが静まりかえっているのだ。 それはまるで大きな湖水の水面のようだ。 波ひとつ無く、鏡のように青い空と白い雲を映している。 大きな石を投げ込んでもその波紋は岸までたどり着くことはない。 目を閉じれば、そこには広大な薄明の世界がある。 僕はいまやそれをはっきりと感じることができる、 見ることすらできる。 そして、 それこそが 「本当の自分」と呼ばれる 僕自身そのものであることを、 いまでは確信できるのだ。 僕はどこへも行くことはできない。 ここが僕の場所なのだ。 ひとは自分自身から逃れることはできない。 ※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。 --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記 ☆たてしなラヂオ☆
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