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1987年刊行の「ノルウェイの森」初版本のデザイン 左が「上巻」で右が「下巻」 上巻は鮮やかな赤にグリーンの文字 下巻は深い緑にブリリアントレッドの文字 ストーリーにおいては 上巻が「直子」の物語 下巻が「緑」の物語 かなり乱暴に言ってしまうと そう言えるかも知れない 作品自体の構造は きわめて精緻に構築された ギリシャ悲劇的な様式美を持っている それに気づくだけでも この物語の語る世界を より身近に 体感的に理解できるかも知れない 直子=死・影・静謐に満ちた「世界の終わり」 緑=生・光・いのちの躍動する「ハードボイルド・ワンダーランド」 などと この作品の二年前の1985年刊行の 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と 対比してしまうのも いささか乱暴だけれど 個人的体験としての読書の作法としては 許されるのではないかとも思う ちなみにラヂヲは 直子も緑もどっちも好きだー! ということなのだ 読み返すほどに これはギリシャ悲劇なのだ という確信を持つようになった 恋愛を物語りながら その実 「この世界」について語っている 村上春樹の作品に共通する 通奏低音であり テーマは「世界」なのだ あるいは 「世界観」なのだ と 個人的には考えている 「1Q84」がどのような作品かは 現段階では不明だけれど その世界を どのように「体験」し 読み解くかは きわめて個人的問題だと とりわけ 村上作品については ラヂヲは、そう感じるのだ
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