曇りのち雨 気温:最低 7℃/最高 13℃
朝のうちは曇りで一時晴れ間も見えたので、ああこれはうまい方向へ天気予報がはずれたか、と期待したのだけれど、そのうちに雲行きが怪しくなって、予定どおり(?)雨になった。土砂降りではないけれどしっかりと降るタイプの雨だ。
雲が低いのでウチのペンションより下に雲がある。だから下に降りるほど降りが激しくなる。ここはそれほどの降りではない。目の前にある蓼科山との間の谷に白い雲がむくむくとたまり、やがて八ヶ岳に登ってゆく様は幽玄の美そのものだ。まるで墨絵みたいな情景だ。
こんな雨でも野鳥たちはすこぶる元気で、雨の中を跳び回っている。ウグイスだってあちこちで鳴き交わしている。ただ、その歌声は相変わらずちょっと変なのだ。
「おおおおおおー、ほちぇちょ」とか、「おおおちぇっちょ」とかなんだよねー。どうも昨今は「ほぉぉぉぉーほけきょ」なんていう正調で歌うウグイスが本当に少なくなった。これは実感。どうしちゃったのだろう。
☆☆☆
ペンション サンセットのネット予約システムを変えたのが5月1日だったのだけれど、ようやくシステムの概観をつかめたように思われる。使いこなすにはまだまだ時間が必要だけれど、かなり良い感じのインターフェイスになってきたと思う。
特にプランの一覧性が向上したのと、お客様の条件にあったプランとお部屋をリストアップしてさらに条件で絞り込んだり、料金の安い順、高い順、に並べ替えて比較できるところが便利だと思う。これって楽天市場の商品検索に近い感じかな。
それもそのはず、このシステムはネット予約サイトの「楽天トラベル」のシステムをひな形にして、各宿泊施設の自社サイトでのネット予約用システムとして楽天トラベル(株)が開発提供しているサービスなのだ。その名は"R-with's"。当然ながら、楽天市場や楽天トラベルをよく使う方にはすっとなじめるものになっている。
僕自身が楽天市場のヘビーユーザーなので、このような選択になったということもある、かな。
いずれにしてもお客様のユーザビリティー、アクセシビリティー、グッドナビゲーションをコンセプトに改善を図ってきたペンション サンセットのHPにはぴったりだと判断したしだい。
使ってみたご感想をいただければさいわいです。
あ、それから今日、ホームページのテキスト・エンコーディングを'shift_jis"から"utf-8"に変更したのだけれど、Windows XP + InternetExplorer 6 の組み合わせで「エンコード」が「日本語(自動選択)」の設定になっていると表示されないという現象がある。これは 表示メニュー>エンコード>自動選択 と設定すればあらゆるケースに対応してきちんと表示されるものだ。あきらかにこれは「仕様」というよりは「バグ」というべきものだろう。日本語はすべて"shift_jis"でエンコードされているという決めつけは間違っている。
もしそのような現象が出たときは上記をご参考にしていただければさいわいです。
どうしてそんなリスクを冒してまで"utf-8"にしたのかというなら、たとえば「般若心経」全文をアップしようとすると"shift_jis"では使えない文字がいくつも出てきてしまうということがあるわけです。表現の幅を広げたいから、"utf-8"ということなのです。グーグルだって、一般のブログだって多くがいまや"utf-8"を採用していますから。
雨 気温:最低 + 4℃/最高 + 9℃
昨夕から雨が降り始めた。いったいどうしたことか、この半年ほど急激に天気予報の精度が上がったように思われる。先日のTV番組でも的中率が80%以上なのだと報道されていた。本当に、いったいどうしちゃったのだろう、何か画期的な変化でもあったのだろうか。
昨日は午後から街に降りてコイン洗車場で愛車の下回りを中心に徹底的に洗車した。大量の塩化カルシウム(融雪剤)を撒く土地柄なので、下回りの洗浄をしっかり行わないとクルマの寿命が半分になってしまうのだ。
コイン洗車場も都会のそれにくべるととにかくだだっ広く、高圧洗浄機も大きくて強力だ。運動場みたいに広い洗車場のパーティションの中でひとりで洗車しているととてもレクリエーショナルな気分になってくるから不思議だ。まあ、山麓の街といっても標高800メートルの「高原」だからとっても「さわやか信州」なのだ。
山麓の街、茅野市は甲府盆地から南アルプスと八ヶ岳連峰の間を抜け諏訪湖・中央アルプスへと吹く風がいつもかなり強く吹いている。季節によっては風向きは正反対になる。昨日は甲府方面から諏訪湖へと吹いていた。その風は年間を通じてとても乾いている。真夏でも湿度は30%程度だ。
そのおかげで昨日も洗車後車体を吹き上げる前に、すっかり乾いてしまった。すっきり洗い上がった愛車は気のせいか少し機嫌が良いように見えた。
雨はその後も、時に激しく、時に静かに降り続いている。この時節の雨降りの日は日中といえどもとても静かだ。雪の降る夜ほどは静かではないけれど。それはひとえに春ならではのいのちの息吹の存在が大きい。森の樹木はざわざわと成育を始めているし、小動物たちも野鳥たちも次の世代へと命を繋ぐ活動を始めているのだ。
そんな様子を眺めていると、僕ら人類はそんな営みの観察者、あるいは認識者として存在するのかもしれないなあ、なんてふうにちょっと思ったり。
★★★
山麓の茅野市や諏訪市の桜は3分咲きです。ビーナスライン沿道の桜もきれいに咲き始めています。蓼科湖畔の桜もソメイヨシノ以外は三分咲き、聖光寺(しょうこうじ)の桜林のソメイヨシノは堅いつぼみがほころび始めています。このままいくとちょうどGWにあわせて満開になります。恒例の蓼科高原桜祭りのイベント開催日は5月5日〜6日に決定しました。
晴れのち曇り 気温:最低 - 1℃/最高 + 6℃
未明から始まる野鳥の歌の饗宴が心地よい。まどろみの中で、様々な夢を見る。ウグイスがやってくる。ホォォォオオオケキョケッキョ!
ずっこけてしまう。なんとも間の抜けた歌声だ。昔の凛とした歌声はもう聞けないのだろうか。全国的にウグイスの歌が変になって久しい。理由は、わからない。しかし、それはどんどんひどくなっている。少なくともこれは進化とは逆方向のムーブメントだ。
そのことを別にすればやはりウグイスの歌声は心地よい。ホトトギス、アカハラとならんでピラタスの丘を彩る美声の御三家といって良いと思う。
猛烈な勢いで雪が溶け、強い陽射しに気化して空へとのぼる。それが「春霞(はるがすみ)」だ。そのせいか、朝のうち晴れ午後になって曇りという天気が繰り返す。雨は降らない。陽射しは熱線というべき強いエネルギーを地表にもたらしている。根雪はあと数日で姿を消すだろう。
一日の間に野鳥たちが押し黙る期間が数回あり、そのときにはピラタスの丘は信じられないほどの静寂に包まれる。家の中にいてもそのことがわかる。音楽を聴いていても耳の奥からキーンという耳鳴りのような音が聞こえ始めるからだ。いま初めて知る、これが「サウンド・オブ・サイレンス」なのだ、と。
外に出ると温かい。しかしこれは春の陽射しのもたらしたぬくもりに過ぎないことを知る。一瞬吹き抜ける風のあまりの冷たさに驚いてあわてて家の中に戻る。それはまるで冷凍庫から流れ出す冷気のようだ。冷たいと言うよりは「痛い」風だ。
この冷たい風は真夏になっても変わらずに吹き続ける風だ。蓼科の風はいつも冷風であり、涼風である。それは湿度が極端に低いという気候にも影響されているのかも知れない。湿度が低いほど同じ気温でもより冷たく寒く感じるものなのだ。
中庭の犬舎の中でシベリアンハスキーのパルがまどろんでいる。ふるさとのそれに似たさらさらと吹き抜ける冷風を心地よさそうに味わっているかのようだ。静かだ、本当に静かだ。豊かな自然の本質の一要素として、個人的にはこの静けさをまず挙げたいと思う。
蓼科には見るべきものが何もないというひとがいた。それは一面の真実ではあるかも知れない。しかし、ひとは自分の見たいものだけを自分の見たいようにしか見ないものだ。もし何もないと感じるのならば、それはあなたが見たいと思わないからなのだ。
何もないようでありながらすべてがある土地、それが蓼科なのだと、個人的にはそう思っている。見ようとする心の動きがあるならば、それはきっとそこにあるのだ。心を開いて自然と対峙するならば、あるいは自然の中に浸りきってみたならば、そのことがきっとわかることだろう。
そうした意味において、蓼科という地はいつしかひとを形而上学的思惟へといざなう。たとえ彼が形而上学なんてまったく理解していなかったとしても。これは僕の実体験だから、間違いない。
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