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お正月三が日の2日目ですが、ピラタスの丘は静かです。隣接するピラタス蓼科スノーリゾートにもペンション村にもたくさんのお客様がいらしているのですが、豊かな自然の中では圧倒的な静けさが勝るのかも知れません。この年末年始もここ数年の例にならって、年末にいらして大晦日にお帰りになるお客様と、元旦にいらしてゆっくりしてからお帰りになるお客様に二分されました。共通するのは年越しは自宅でということのようです。
もちろん、ペンション・サンセットで年越しなさったお客様もいらっしゃいました。このような静寂に満ちた越年というのも一度味わってしまうとやみつきになります。奥様もお料理や何やかやの家事から解放されるので、のびのびとくつろいでいただけるようです。ケーブルTVなので観たい番組はすべてご覧になれますし、いたれりつくせりかもしれません。
今日は朝から雪雲が上空にどっかりと居座って、陽射しを遮ったので気温が高い割に暖かさを感じませんでした。午後3時頃から雪になるという予報だったのですが、午後7時現在雪は降っていません。しかし雪の気配はどんどん増してきています。いまネットでピンポイント予報を見たら雪マークが消えてました。それでも、じっさいに空を見れば確かに雪雲が100m上空まで下りてきているのです。このようすだとピラタスの丘から上は雪になるかも知れません。
それにしても、「蓼科高原日記」の、つまり「このブログ」でもあるわけですが、書き方がはっきりと変わったことに気づきます。これまではまず文章を書き、必要に応じて写真を選んで載せていました。しかしいまではまったく反対で、まず写真を選んで、あるいは撮影してきて、それから文章を書いているのです。もちろん文章は写真の説明ということでは全くないのですが、何らかのイメージ的関連は自然と生まれてきます。そのあたりのインタラクションを面白く感じているところです。
それはさておき、ペンションに限らずどんな商売でも他のお店が自分のところよりたくさんのお客様でにぎわっていたりすると、その逆もあることをすっかり忘れてしまって、何で自分のところはお客様が少ないのだろうなどと焦ってみたり努力が報われないなどとぼやいてみたりするものです。僕も例外ではないです。
でも、本音では親しいリピーターのお客様や新規でも旧知の間柄のようになれるお客様に恵まれてこの年末年始はとても楽しく充実した毎日だったことを思い出すのです。要するに経営者としての自分が、だめ出しをしているのですね、このような入り込み状況では経営的にダメだよって。
そのとおり、そのとおりなんだけどさ、うん、はい、そのとおりです、新自由主義的に見れば。世の中はすっかり「構造改革」されちまったんだから。勝ち組になるか負け組になるかしかないのだものね、ふざけた世の中になったものだ。
だから僕だって努力を怠ってはいないし、打つべき手はきちんと打っている。その効果が出てくるのはこの冬かGWかもっとあとになるのか、それはわからない。相手のあることだからね。でもきっと良い効果が出てくると信じている。新自由主義的に、ではなくて、まっとうな商売として。
勝ち組になんかならなくてもいいから、どうかこの仕事をずうっと続けさせてほしいと願うばかりです。でも、そんなことは許さない、そういうやつはつぶれて消えてしまえっていうのが「構造改革」の考え方なのだ。「再チャレンジ」なんて「きみにもまだ可能性がある」という欺瞞的スローガンに過ぎない。ビジネスはギャンブルやゲームとは違うのだよ、一発逆転なんてほとんどありえない。
また、そのような「階級闘争的人生」しか許さない社会というのはやはりおかしいと思う。
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