晴れ 気温:最低 - 4℃/最高 5℃
よくあることなのですが、けっこう積もりました。雪質は硬くしまったパウダー、久しぶりで懐かしい新雪の感触です。この時期の雪はゲレンデ以外ではすぐに溶けるので除雪車も来ないし、急坂の舗装路などの特別な場所以外は誰も除雪していません。今シーズンはあのエンジン式除雪機の音を聴くことはたぶんもう無いでしょう。
地元の僕らは5月の連休明けまでスタッドレスタイヤを履いているので問題なく走れるけれど、道路の雪が溶けるまでの数時間はふつうタイヤのクルマはまったく走れない状況です。路面凍結するまもないのでつるつる滑る道ではないのですが、坂が多いので危険なのです、ものすごく。
積雪するような雪はこれでおしまいだと思います、個人的には。
ペンション・サンセットの周辺はこの2枚の写真でだいたい様子がわかることと思いますが、これは朝8時前に撮影したものなのでこんな感じになっています。その後陽が高く昇るにつれてどんどん雪が溶けていきました。じつにお日さまの熱量は偉大です。火炎放射器みたいな大口径灯油バーナーで雪を溶かそうとしても直径30センチの雪の塊を溶かしきるのには30分以上かかるのだから。
思い掛けない積雪にシベリアンハスキーのパル君もうれしいやら戸惑うやら。彼にとっては氷点下20℃以下の雪と氷の世界こそがふるさとなのですから、当然なのですが。本当に雪と氷と寒さが好きなのですよね。
ピラタスの丘は静謐に満ちた冬からいま目覚めつつあります。野生の動物たちも野鳥たちもそして樹木や草花立ちももっと小さな命たちも。そのような命によってこの生態系が成り立っていることを実感する季節がやって来ます。
長い長い瞑想から醒めて活動すべき季節がやって来ました。それは僕にとっても例外ではありません。肉体的には50代になって以来毎年春を迎えるたびに肉体的な衰えを実感しますが、精神的なパワーは年ごとに増してきているようにも感じます。
生き方についても、極限の世界で生きてきた犬種であるパル君に多くを学びました。なかでもいちばん大きなものは、自分の力ではいかんともしがたいことには抗わず「あきらめて受け入れる」という姿勢です。その意味ではパル君は決して愛犬などというものではなく、僕らにとって「導師」であり「同士」であり「大切な家族」なのです。
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