曇りのち雨 気温:最低 - 3℃/最高 5℃
ピラタスの丘に春の雨降る
朝のうちは曇りだったが、午後から雨が降り出した。特に降り始めは上空の寒気が強いために雪になった。しかし、もはや積雪するほどの力はない。ふたたび「春雨」にもどり、やがて一面濃霧状態になった。TVを見ると中部信州に濃霧注意報が出ていた。
この写真は降り始めの雪の情景だ。地表に降りたとたんに融けて流れてしまう。しかし標高2500mの山頂部ではたぶん積雪しているだろう。今年は山の積雪が少なく融雪が早いと言うことで、軽装で登山しようという気分になるかも知れないが、山の天気は一瞬にして様相を変える。当局からもあくまでも冬山の装備で登るようにしていただきたいとのこと。釈迦に説法だけれど、くれぐれもご注意願いたい。
ことことという雨だれの音は妙に懐かしく、耳を傾けているうちに自然とこころが安らいでくる。すっかり疲弊した心身を休めるために昼寝をした。雨の音の中に入り込むほどに懐かしい人々や風景に満ちた夢と追憶のなかに沈んでいく。それはいつもそこにあって僕を待っている「僕のための世界」だ。
ピラタスの丘の早春の雨の日とはそのようなものだ。芽吹き前の森にベールのようにそっと降りる雨は静謐に満ちて限りなく優しく温かい。想いを休めればおのずとそこに懐かしい時代がよみがえってくるスクリーンだ。これはぼくら50代の特権的体験かも知れない。
蓼科周辺は桜の見頃
折しもNHKの大河ドラマ「風林火山」での舞台になっている諏訪湖畔の高島城の桜が満開になっている。八ヶ岳山麓の茅野市運動公園や上川バイパス(上川の堤)沿道の桜並木も満開だ。文字通り春爛漫の景色がそこにある。こちらに開花情報と映像がある。
小諸の懐古園や小彼岸桜であまりにも有名な高遠城址の桜も満開の見頃だ。高遠もまた「風林火山」でいまちょうど舞台になっているところだ。先週だけでも数組のお客様を高遠の桜祭りにご案内している。この季節の蓼科はミズバショウ、ザゼンソウばかりでなく、車で1時間半ほどの範囲に全国有数の桜の名所があることから桜巡りのベースキャンプとしても最適なのだ。
ちなみに、400本のソメイヨシノが咲き乱れる蓼科湖畔の桜は現在「つぼみ」の状況で、あと1週間から10日で満開になりそうな気配だ。ということは平年のように5月の3連休では遅すぎで、4月の3連休がちょうど見頃と言うことになるだろう。
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