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アレックス・カーを知る
アレックス・カーという人物を知った。TVの「情熱大陸」という番組だった。彼の言葉のひとつひとつがこころに染みこんできた。もちろんすべてに賛同することは出来ないけれど、彼の語っていることはまさに我が意を得たりといったところだった。
賛同できない部分は、特に彼が外国人だからということではない、個人的見解の相違とでもいったものだ。僕には余所者(よそもの)というような偏狭な発想はない。蓼科界隈(かいわい)でも見知らぬ相手に対して反感を持つと「何処の者だ?」と誰何(すいか=名を問いただす)する習慣があるが、これこそ地域共同体の負の部分だと思う。
それはさておき、「美しい日本」というスローガンとは乖離(かいり)するばかりの某国現政権の元でわれわれ国民がそれぞれに考えなけばならないのは、失われた「日本の美」ではないのだろうか。それには「日本人の美徳」も含まれる。
欧米か!?(^^)√・・・ではなくて「欧米化」が奇妙なかたちで進んでしまったわれわれの国はこれでよいのだろうか。われわれが失ったのは美しい日本の風景や建物や習慣だけではなく、それらに現れる美しい日本のこころなのだ。
殺伐としたグローバリゼーションには決して構築できない美しい国のかたちがいままさに破壊し尽くされようとしている。美しい国を標榜する政権によって美しい日本が失われようとしている。その想いはどうあれ、いま我が国はそのような方向へと突っ走っている。
「美しき日本の残像」という彼の著書をネット書店で発注した。読後感は後日記したいと思う。
ネット書店の読者レビューで気になったことがひとつある。アレックス・カーは著書のプロフィールにあるとおりずば抜けたエリートであり世界に通用する知識人である。その彼の語り方にいま流にいうなら「上から目線」を感じて反発する書き込みが多いことだ。
その反発には、同時に、余所者がなにを言うかという反感が感じられる。残念なことだ。かれらは自分を高めるという発想を持っていないのだろうか。自分よりより高い位置からのより広いパースペクティヴを持つに至った人間を自分たちのところまで引きずり下ろすことしか考えていないのだろうか。
哀しいことだ。現代社会の縮図を見るようで、いささか絶望的な気分になってくる。
台風はそれたようです
心配した台風4号は大きく南に梶を切って、蓼科はほとんど風も吹かず豪雨にもならず、平穏な夜が明けました。降雨量の規定で今日はビーナスライン八島が原〜和田峠区間が通行禁止となりましたが、路肩の崩れなどの情報はありません。
今夜すでに空は晴れ渡っています。明日以降は晴れの予報が出ています。霧ヶ峰のニッコウキスゲもこれから満開に向かうタイミングだったので、どんな風にもびくともしなかったと思われます。今度の週末は例年どおり満開の花がすべてを埋め尽くし塗りつぶしていることでしょう。
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