曇りのち晴れ 気温:最低 12℃/最高 21℃
ウチの庭をコンサートの舞台に最初に選んだのはウグイスでした。そのあとやってきたのはホトトギス、そして今月に入ってやってきたのはアカハラ。数日前からはセキレイも歌うようになりました。未明から歌い出しますが、時間は少しずつずれていて互いにダブらないようにしているようです。
ちょうどチェックアウトの時間帯にも歌ってくれるので、注意を向けさえすれば美しいの野鳥の歌声が高原の朝を彩っていることにきっと気づくことでしょう。しかし意外なことは、こんなに大きな声で歌っているのに、それに気づかないお客様が結構いらっしゃることです。
都市生活では鳥の声は背景音としてフィルタリングされて聞こえないのかも知れません。寂しいことですが多様なノイズにあふれた都市の環境ではそれはしかたのない自己防衛機制なのかもしれません。すべての音や光に注意を向けていたらとても神経が持たないでしょうから。
ここでは反対なのです。ここではそのような自然の音や野生の気配こそが唯一の音であり、ノイズと感じるような音や気配はほとんど無いのです。だから、雨の音、風の音、鹿の声、鳥の歌といったものは美しい音楽としてすっとこころに入り込んできます。
これは幸せなことなのだと思います、たぶん。長い間ここで暮らしているとありがたみを感じなくなってきてしまうのですが、きっとこれは文字通り「ありがたい」ことなのだと思います。感謝しなければいけない。
庭にオダマキの花が咲きました。紫のミヤマオダマキもきれいですが、こちらの色も清楚で美しい花です。(1枚目の写真)
さて、朝のうちはどんよりした雲行きで晴れたり曇ったりでしたが、午後になってすっきり晴れました。空の蒼さも雲のかたちも真夏そのものです。久しく忘れていた夏の雰囲気が横溢しています。久しく忘れていた「いのちあることのよろこび」がよみがえってきました。
これが蓼科の夏なのでした。するどく真っ白な陽光が葉緑素を増した木の葉を突き通して地表に突き刺さります。この強烈な陽射しが蓼科の夏の象徴なのです。この陽射しによって森が蓄えた水分が急激に蒸発して雲になります。
山麓の街から見る八ヶ岳はじつに美しく感動的でつい見とれてしまったりして、ちょっと運転が危うくなりそうでした。みなさんもどうぞ気をつけて運転なさってください。是非写真を撮影して載せたかったのですが、シャッターチャンスには車を止めるスペースが無く、車を止められる状況の時には景色がいまいちで・・・。残念ながら今日は諦めました。
ピラタスの丘をビーナスラインに向かって下ると、途中でこのようなパノラマが開けます。写真撮影の時は車を左にきっちり寄せてハザードランプを点灯するなどして他のクルマの安全とご自身の安全に十分配慮してください。(2枚目の写真)
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
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