曇りのち一時雨 気温:最低 11℃/最高 18℃
ピラタスの丘は朝から雲をかぶった状態になっている。ちょうど目線の高さに雲の下端が来ているので、もう少しこれが降りてくると「濃霧」のような状態になる。この分だと国道299号線やビーナスラインの美ヶ原方面はずうっと霧の中(じっさいは雲の中)の状況だと思う。
こういう天気の時は霧ヶ峰散策が、この季節いちばんのおすすめだ。その風情はなんとも素敵で、一度味わったらやめられなくなるほどだ。念のため雨具(かさでもいいから)持参で散策することをおすすめする。
そして温泉の露天風呂。ほとんどの旅館やホテルでは外来入浴を受け入れているから、その中からおすすめの所をお客様にご案内しているしだい。これがまたいいものなのだ、雨や曇りの日の露天風呂での長湯が。
★★★
夜になってピラタスの丘は完全に雲の中に入ったようだ。外は濃霧状態で、街灯やペンションのガーデンライトの光もほんの数メートルですっかり吸収されて消えてしまう。光が届かないのだ。こんなふうに上空から吹き下ろしてくる「霧」はじつは「雲」なのだ。
各ペンションが鹿よけの防犯灯を設置したせいか、日本鹿の群の通り道が変わったようだ。6頭から8頭のその群は、これまでペンションの敷地内を通り抜けることが多かったのだけれど、樹木や高山植物の食害対策がすすむにしたがってルートをひとけのない暗闇に求めるようになった。
当地でも鹿による食害はひどいものだ。いま手を打たなければ取り返しがつかないことは素人の僕らでもわかるほどのものなのだ。専門家によるとすでに手遅れなのだ、との指摘もあるほどなので、自然保護、森林保護、水源地保護の観点からきっぱりと鹿の個体数調整を行わなければならない。
動物愛護、保護の結果、このような大規模な自然破壊が起こるとはなんて皮肉なことだろう。何事にもバランス感覚が必要だという良いれなのかも知れない。イデオロギーが突っ走ると現実的に、実際的にこのようなカタストロフィーに向かってしまう。気をつけなければならない。
今年の紅葉は色づきが良くないだろうなんて言うひともいるけど、僕はそうは思わない。ゆっくり色づく紅葉は息の長い紅葉なのだ。一気に真っ赤に染まる紅葉は、あっという間に散ってしまうからだ。今年はまだまだ木の葉の水分が多い。いつもならからからと音がするほど乾いているのに。
それが僕の「今年の紅葉はいいはずだ」という説の根拠だ。
個人的見解なので、実際にどうなるかは神のみぞ知ると言うことで、あくまでもご参考まで。
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