晴れ 気温:最低 - 8℃/最高 - 4℃
朝起きると真っ先にここに立ち、蓼科山と対峙する。
暖かな季節には窓を開け放って、凍てつく季節には二重ガラス越しに。
僕が「おはよう」と言うと、山も「おはよう」と言ってにっこりとする。
蓼科山との対話はいつもそんなふうだった。
すくなくとも僕の方は、そんなふうに感じてきた。
それはいまも変わらない。
とてもとてもしあわせなひとときだ。
蓼科山は僕の想いを受け止め、僕は蓼科山の存在を心に刻む。
こうしているとどんな難問も解決できそうに思えてくる。
自分の判断は正しかったのだと確信できる。
大丈夫、オレはいつでもここにいるから、と言われているように思える。
そのように対話しながら僕らは14年の歳月をここで過ごしたことになる。
人間はとても速く歳をとるものだから、僕はすっかり変わってしまった。
でも、山は少しも変わらない。
少しも変わらずに、初めて会ったときのように僕を見守り続けている。
ところで、君は、いったい、しあわせなのかい?・・・と。
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