雪のち晴れ 気温:最低 - 9℃/最高 - 4℃
いよいよ本格的な積雪
この2日間で降り積もった雪は約15センチ、雪質は1月の厳冬期なみのパウダースノーというかアスピリンスノーです。ピラタスはすっかり一面の銀世界に変わっています。ピラタスの丘でもこの冬初めての除雪車出動となりました。
われわれもこの冬初の本格的除雪作業に追われた一日になりました。
サーバ移転のはなし
きのう、サーバ移転の話しを書きましたが、完全移行には DNS の書き換えなどの手続きの関係上、あと3日ほどかかりそうです。移転もとと移転先の両方のサーバに同じデータを載せてあるので、お客様はこれまでどおりペンション・サンセットのホームページをご覧になれます。
ただし、データベースのバージョンアップの関係上このブログだけは新しいサーバでの運用に変わっています。しかし、ホームページからのリンクを変えてあるので、特に問題なくご覧いただけると思います。新しいサーバの性能は格段に向上していてこのブログ運営に使っている MOVABLETYPE 3.35 がさくさく動きます。
以前よりさくさくご覧いただけるのではないかと期待しています。表示速度はお客様の回線速度だけではなく、サーバ側の速度も大きな要因になりますから。
こころのない経済システム
さて、先日少しだけご宿泊料金をアップさせていただきました。しかし、正確に言うならば開業以来の料金を消費税導入とその後の税率アップに合わせて、そのたびに消費税分を値下げして額面で同じ料金にしてきたのです。
ですから、今回のアップでも本来の料金にはまだ戻っていません。ペンション・サンセットの本来の料金は税別9900円でしたから、本来なら消費税込みで10395円なのです。原油高騰によって灯油は3倍近くに値上がりし、それの影響であらゆるコストが10%〜30%も値上がりしている中で、お食事内容もサービス内容も設備やお部屋の備品も大幅にアップグレードしていますから、実質的にはさらに値下げしてがんばってきたわけです。
しかしそれももう限界です。
まあ、そんなことはお客様にはまったく関係ないことなのですが、石油の元売り会社みたいに「企業努力ではもはや吸収できないため・・・値上げを・・・」なんてことを言えないペンションだからこそ、あえてここに書くわけですが。
企業努力もなにも、もはや「持ち出し」になって営業してきた数年間でした。数十年値段が上がっていないからしょうがないというような業種や商品はけっこう世間に「値上げ」が受け入れられているようですが、なぜかペンションはもっともっと安くしないといけない「空気」があるように感じます。それはまるで大企業が弱小の下請けを買いたたく心理に似ていなくもありません。
もはや「弱いものいじめ」は卑劣な行為ではなくなってしまたのね、この国では。
じっさいにそのような「値下げ競争」に走らざるをえないペンションでは、夫婦で外に働きに出て値下げ分を補って、それでも足りなくてどんどんじり貧になり昨今では廃業に追い込まれているところもあるほどだときいています。
わたしは「廃業」なんてもってのほかだし、ペンションのプロとしてペンション専業で続けていきたい。またいまのサービス内容をグレードダウンすることも潔しとしないので、続けていくためにどうしても必要な、再投資などペンションをグレードダウンしないように維持していくための費用をサービスの対価としてお客様の満足とひきかえに頂戴したいと思うのです。
それが、ペンション・サンセットのご宿泊料金の算定基準でありご宿泊料金の考え方です。
それは、安売り合戦そのものの「つぶしあい」の様相を呈して久しい旅行業界のトレンドとはまったく異なった考え方かも知れません。しかし、考え方を変えなければ、われわれのような財務体質の弱い個人経営の宿はいっさいこの日本から駆逐される運命にあると思うのです。
あらゆる業種において、商品やサービスの値段は「相場」などできまるものではないのです、本質的に、本来的に。そうなってしまったのはだれのせいなのでしょうかね〜、ここでは言いませんが。
某巨大自動車メーカーのような弱い下請けをいじめ抜いて搾り取れるだけ搾り取って「合理化」をうたってほめたたえられるような経営手法は国を滅ぼします。それは合理化の名を借りた弱いものいじめ、弱いもの殺しに過ぎません。合法的であるにせよ、あの企業が日本国におさめている税金の少なさを知ったら愕然とすることと思います。ぼくはこれは日本の企業ではない、と思ったものです。
もちろん他にも合法的に税金を一銭も日本国に納めていない巨大商社なんてのもかつてありましたが、いまはどうなのだろう。消費税などと言う弱いものいじめの象徴のような税金を「打ち出の小づち」としか思っていない政治家の方たちのあざとさ、品格の無さ、ひとのこころの無さにはあきれかえるばかりです。取れるところ、払えるところから税金を取らないで弱い庶民からは搾り取るのですね、差し押さえまでして。
まあ、ペンション・サンセットが無くなってしまっても、この国からペンションという名の宿泊施設が一軒もなくなってしまっても、お客様にはどうでも良いことかも知れません。私だって自分がお客様の立場に立ったなら同じように考えるかも知れません。
それはそれとして、自分の考え方をお伝えしておきたかっただけなのです。笑って読み流していただければさいわいです。
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