晴れ一時小雪 気温:最低 - 14℃/最高 - 9℃
本格的な「厳冬期」を感じさせる一日になりました。特に朝は氷点下14℃で強い風が吹いていたこともあります。サンセットの庭でも遭難・凍死しかねないほどの体感気温でした。じっさい、過去に2度ほど庭で雪にはまって2時間ほど放置されたことがありますから、これは冗談というわけでもないのです。
地元の小中学校はこの時期「厳冬期休み」に入ります。それほど寒かった、と言うことなのです。過去形で語っているのは、現在のこの気温は決して本来の「厳冬期」の気温には及ばないからです。本来の「厳冬期」の気温は、最低気温が氷点下23℃、最高気温が氷点下16℃程度なのです。
ずいぶん暖かくなったものです。それがたった10年ほどの間の変化なのですから尋常ではありません。
☆☆☆
これからの2週間ほどは山岳部の山からはいのちの気配がすっかり消えたように感じられます。じっさいはしたたかにたくましくいのちは生きながらえているのですが、息を殺してこの厳冬期が通り過ぎるのを見つめているのです。
スキーヤーやスノーボーダーにとっては、しかし、この季節は天国です。
エッジをちょっと立てただけで糸のように細い雪煙がスーッと長く、まるで飛行機雲のように後方へ流れていきます。掘っても掘っても微細なパウダースノーのゲレンデはまるでお菓子の「落雁(らくがん)」みたいです。
板にもブーツにもウエアにもいっさい雪がつくことはありません。まったく水分がないからです。
厳冬期と言っても陽射しさえあれば、十分な防寒対策をしていれば一日中外で滑り通したって身体が冷え切ってしまうなんてことはありません。これはわたしの実体験ですから間違いありません。寒いと感じる方はウエアの着込み方(レイヤリングと言います)にどこか誤りがあるのだと思います。
まあ、経験的には、Tシャツの上にいきなりアウタージャケットを着込むなんていうどう考えても理に反することをしているケースが多いです。そういうひとには、「寒いっすね〜」なんて言われてもね〜、「勝手に寒がってろ!」と言ってやりたくなりますが、個人の自己責任でやられていることですから何も言いません。
ファッションだけではなく、衣服の機能面からの学習もきちんとしたほうがいいころ合いなのではないでしょうか。そのほうが、よほど「エコロジカル」な社会に貢献するのではないかと、おじさんは思うのですよね〜。
※今日の写真は(株)ピラタス蓼科ロープウエイ の許諾を得て転載しています。
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