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これは「牡鹿(おじか)」ではなく、ウチのパル君(シベリアンハスキー/13歳)です。彼とは心が通じ合っています。あの野生鹿とも心を通わせたいものです。
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先日この日記に書いた「あの牡鹿」と再び出合った。
ピラタスの丘ペンション村からビーナスラインに下る道路の通称「大曲(おおまがり)」とよばれるカーブの入り口付近で、彼は右側の斜面から道路を渡るために身を乗り出していた。ふつうなら灌木の影になって見えないのだけれど、僕には「気配」でわかったのだ。
不思議な縁(えにし)を感じた。
彼の目の前でそっとクルマを止めると、彼は恐れもせずに僕の方をじいっと見つめ返す。とても深い澄んだまなざしだ。見事な角を持った大きな牡鹿なのだけれど、威圧感も敵意もなく、澄み切った心で僕に語りかけているようだった。
少なくとも僕は彼と出会ってうれしかった。「はなし」がしたかった。彼とは心が通じ合うような気がしたから。だから、こういうときにはいつもそうするように、人間としての気配を消して瞑想状態のような静かな心で話しかけようとした。
しかしちょうどそのとき「無粋な軽トラック」がガーガーとうるさい音を立てながら坂を上ってきてしまった。牡鹿は驚いて斜面の森の中に隠れてしまった。
残念だったけれど、しょうがない。
彼と僕との間に何らかの「縁(えにし)」や「出会う必然性」があるならば、きっとまた会うことになるだろう。それを待つことにした。
この季節に野生の牡鹿が単独でこの地に生息するというのは異例のことなのだ。僕は彼を特別な存在と感じ、とても大切に思っている自分に、いささか驚いている。
だって、そういうのって、あまり「ふつう」の感情ではないものね。
「あいつは電波が来ている!」っていわれてしまうかもしれない。(^_^;)
でも、本当の気持ちだし、これは本当のことなのだ。
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