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万物はメタファーである、僕自身がそうであるように。
このブログのサブタイトルの変遷を知っているひとは、思いの外少ないのかもしれない。しかし、まあ、変遷といっても数回しか変わっていないのだから、憶えているひともいるのかな。
ブログのサブタイトルって結構重要な要素なのだよね。少なくとも僕はそう意識している。それは、どんな想いを持ってそのブログを書いているかということを宣言するのがブログのサブタイトルではないかと思うからだ。
それだけに、サブタイトルしだいで、ブログを読んでもらえたり、読んでもらえなかったり、好かれたり嫌われたりするのかもしれない。
ぼくはペンション経営者だから、個人的なブログといえども自分の仕事をまったく意識しないで書くわけにはいかないんじゃないかと迷うことがしばしばだ。でもね、そうすると自分で読み返してみてもすごくつまらない、少なくともおもしろくはない文章や内容になっちゃうことに気づく。
何年も前から読んでくれているひとはすでに気づいていると思うけれど、この1年というもの、ずいぶん迷いが出ていたことと思う。でも、結局ぼくはぐるりと一回りして元の場所へと戻ってきたわけだ。自分というこの場所へ。
ひとは自分自身から逃げ出すことはできないし、自分以外のものになることなんてできないのだ。
とはいえ、ここに記される、あるいは、これまで記されてきた「僕」という存在は、もちろん、「本当のぼく」ではない。偽物ではないけれど「いま、ここにある、自分」ではない。それは作為的なものではなく、文章表現の限界とでも言うべきものだ。
この「ぼく」はひとつの「メタファー」を超えることはできない。もう少し表現を工夫するならば、僕は僕であって僕ではない、ということもできるかもしれない。いずれにせよ「万物はメタファー」なのだ。ゲーテの戯曲「ファウスト」の終末でファウストが叫ぶように、それは確かに真実なのだ。
メタファーとしての僕でもいいじゃない。
改めてそう思う。
ペンションでの僕は「きさくなオーナー」だけれど(自分ではそう思っている)、ブログを書くときの僕は「このような僕」なのだ。そしていま、このような僕にもどって、このブログを書き続けることにしたいと思っている。
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