雪のち晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 - 1℃
昨夜から降り始めた雪は昼過ぎまで降り続きました。驚いたことに積雪量は40センチから50センチもありました。この季節としては異例のことです。除雪のタイミングにはふたとおりあって、雪が止んだらすぐに除雪してしまう方法、というかそうしないと気が済まないタイプのヒトと、僕みたいにもっとも除雪に適した雪質に変わるタイミングを待って除雪するタイプといるのです。
前者から見ると僕のやり方は「気に入らない」かもしれませんが、互いに迷惑をかけない限り、それは趣味の問題というものです。その後、強風が吹き荒れるようになって、前者の人たちも除雪をあきらめて家に入らざるを得なくなりました。文字通りの「ブリザード」です。
パウダースノーの場合、投げるそばから吹き戻されてしまうので、強風が吹いているときには除雪作業は困難を極めるのです。そして風向きしだいでは、せっかく除雪してもブリザードで元どおりになってしまう。自然の猛威を感じる、そして人間の非力を感じる機会のひとつです。
午後5時、気温はマイナス5℃になり陽射しも弱くなってきました。そろそろ雪が冷えて、水気が無くなって、除雪機で効率よく飛ばすことができる雪質になります。風も止みました。6時頃から除雪を始めます。お客様がいらっしゃる日にはこんな風にはできないのですが、今日はお客様がいらっしゃらないので、このタイミングでの除雪ができます。
人間というのはじつに勝手な生き物で、自分の考えややり方こそがもっとも正しく他人もそれに従うべきだと思い込むものです。それは僕だって例外ではないのだけれど、それは大間違いなのですよね。ヒトにはそれぞれの経験や思考に基づいた考え方の違いややり方を確立しているものです。それを互いに尊重しあうところから、良い人間関係そして理想的な地域社会が形成されるのだと僕は信じています。
もしそうでないのなら、それは悪しき「全体主義」にすぎません。めんどうくさいからと、安易に周囲のしきたりに従うのもまた世渡りの王道かもしれないけれど、そればかりだとこの国は再びあの暗黒の戦争時代のような社会へと突っ走るかも知れない。我々の中にはそのような狂気がどこかに潜んでいるような気がしてなりません。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
最近のコメント