雨 気温:最低 - 1℃/最高 + 1℃
シジュウカラやコガラが庭にやってくるようになった。こんな激しい雨の中でも、彼らはとても元気に飛び回っている。先日一度だけ聞いたウグイスの声は近くでは聞こえない。ホトトギスもアカハラもカッコウもまだ歌い始めていない。若い狐がシベリアンハスキーのパルに親近感を抱いてよくやってくる。僕が心惹かれたあの若い牡鹿にはその後出会っていない。
今日も終日雨降りになった。ここのところ、天気予報がやけによく当たる。当たると言えば今日2口買ったLOTO6が両方とも5等に的中した。当たらないよりはうれしいけれど、うれしさもちょびっとなりおらが春といったところで、じつに微妙である。でも400円の元手が2000円になったのだからそこそこですね。昔取った杵柄で、確率論に基づく予想数字が当たり出したのかも。
この標高(1750メートル)では雨だけれど、北横岳や蓼科山の山頂部を見上げるとしっかりと積雪しているのが見える。ウチのペンションのラウンジの窓から標高2500メートルの山頂部がすっかり見えるのだ。空は濃い灰色の雨雲に覆われ、そこから水と言うよりは氷の粒のような雨滴がしたたか地表を打つ。その音はまさに太鼓を打つ音に似て半端ではない。
目の前の谷には山麓から駆け上がってきた白い雲が満ちて、やがて大きな雲となって八ヶ岳を駆け上っていく。山水画のような、じつに荘厳な情景である。
まだ1メートルはあろうかという積雪もこの雨に少しずつ溶けて流れ出している。冷え込みがゆるんだので雪解け水で路面凍結することも少なくなった。落葉松は赤褐色の新芽をつけ、その色味が山々を染めつつある。ライトブラウンの秋の紅葉とはまた違った風情でこれも良いものだ。
今年ウチは区の隣組長(伍長)という役がまわってきたので、その用事で蓼科高原会館に出向くと、蓼科区の役員の人たちと久しぶりに顔を合わせることができた。それぞれ旅館やホテルや観光施設の社長さんたちで年齢的にも近いので、無言の同志意識みたいなものを感じる。観光不況という先はおろか現状も見定めにくい現象を前にして、みんなたいへんなのだけれど、蓼科に対する強い思いを共有していることにかわりはない。
この天気のおかげで、蓼科の桜はうまい具合にGWに満開のタイミングが合いそうだ。あまり暖かなよい天気が続くと早く咲いてしまうので、毎年はらはらする。でも、ことしはきっとベストの条件になるだろう。
それなりに写真撮影はしているのだけれど、本来僕は文章メインのひとなので、ついつい写真掲載がおろそかになってしまう。写真を載せてみれば、ぐっとショウアップして、より魅力的な体裁のブログになることは承知なのだけれど、ここ数日はちょっと他の仕事で忙しくて・・・。いましばらくお待ちくださいね、まとめて載せますから。
そういえば昨日の深夜、テレビドラマでとても気に入った「鹿男あをによし」の原作本を読了した。テレビとはまた違った充実感を感じさせてくれる小説だった。しかし不思議なことに昨秋以来、僕の周りには美しい野生の、「鹿」と「狐」と「鼠」が徘徊していることに気づく。ここは元々そのような土地なのだ。直線距離で10キロもない所に諏訪大社もあるしね。何かの因縁というか、シンクロニシティを感じる。
いま僕は少しずつではあるけれど、かつてのようにこの地の自然(あえて言うなら神々や精霊)との交信を再開しつつあるように感じている。ありていに言ってしまえば、自然との一体感を取り戻しつつあるという方がわかってもらえるかも知れないけれど。
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