晴れ・夜一時雨 気温:最低 9℃/最高 19℃
この寂しさは、寂寥感(せきりょうかん)と言うのがふさわしい。人間なんてさ、しょせん「わたしを理解して!」「わたしが存在したことを忘れないで!」という渇望(かつぼう)につきる。そして「それはとうてい不可能なことなのだ」という結論に終わるのさ。
今夜はこの雨と同じように少しだけ「ニヒリスティック」になってしまう。そんな夜もある。自分のこれまでの人生の「すべて」が無意味だったように感じられる。勘違いと見当外ればかりの人生だったように感じられる。ただ失うばかりの過程だったように感じられる。あらゆる忍耐も努力も激情も憧憬もすべてがばかげたジョークのように思われる。
それでもぼくはぼくになるために精いっぱい努力してきた。自分が自分であり続けるために、じつに様々なもの、ほとんど人生のすべてをうち捨て放り出してきた。自分が自分であり続けることを制約するもの、禁ずるものをリストアップしてみるといい。それらを切り捨てた後に残るものは自分自身のほかにはごくわずかのものしかないはずだ。
それでいま幸せかって?・・・さあどうだろうね。質問のベクトルが違うのだ。自分が自分になることと、自分や周囲が幸せかということとはまったくなんの関係もないのだから。そりゃあ形而上では「幸福とは自分が自分自身であることを無条件に許されること。」と定義できる。でもね、人生はきわめて実際的なものであって、形而上の営みではないのね。
暇があったら、マイクロソフト・オフィスのOffice アシスタント(ヘルプ)のイルカ君に「人生とは何か?」と訊いてみるといい。ぼくは訊いたことがある。「実際的である」ということがどのようなことであるかを教えてくれる。
問い :「人生とは何か?」
答え :「何について調べますか?」
選択例:「文章または封筒を印刷したが何も起こらない。」
→ 対処法(答え):
・ [プリント] ダイアログ ボックスで [ページ範囲] をクリックした場合は、
指定したページ範囲が印刷するページに対応していることを確認してください。
・[ファイル] メニューの [プリント] をクリックし、正しいプリンタ ドライバと
プリンタが選択されていることを確認してください。
・プリンタの電源がオンになっていて、コンピュータに接続されていることを
確認してください。
これが彼の答えだ。ぼくが訊いた時はこうだった。ハートのない精神分析医みたいだ。きっとあまり機嫌が良くなかったのだろう。機嫌が良い時だったらもっと親身になって答えてくれるかも知れない。
でも、実際的に人生を生きるということはたとえばこのようなことなのかもしれない、たぶん。
---
同じ著者が想いを語るまったく雰囲気の違うブログ「たてしなクロニクル」はこちら。↓
http://ameblo.jp/tateshina-chronicle/
雨の降る森のような静けさをもったブログ。アクセス数がこのブログの8倍あります。
---
全館高速無線LAN完備で、ノートPC持参でブログ更新も楽勝!(無料)
ペンション サンセットの公式ホームページはこちらです。▼
http://www.p-sunset.com/
公式ホームページからご宿泊予約なさりたいお客様はこちらからどうぞ▼
http://www.p-sunset.com/reserve/
最近のコメント