昨日と同じように 駐車場にクルマを入れて、 エンジンを切る。 どっと静寂が押し寄せる。 それはやはり確かな質量を持っている。 開け放った車窓から風が吹き込む。 それは薫風といっても良いほどの軟らかな感触だ。 ほのかに春のにおいがする。 そしてシジュウカラの可憐な地鳴き。 今日は昨日とは異なって 一日中陽光は射さなかった。 だから気温のわりにとても寒く感じるし、 雪もあまり融けなかった。 それでも空を覆う薄い雲を透かして 太陽はその存在を常に感じさせていた。 分厚く積もった雪の下から 春の息吹が聞こえるような気がする。 樹木の周囲は丸く雪が融けて ごうごうと水分を吸い上げているのを感じる。 ところどころに、 本当に久しぶりに地面が顔を出した。 そこを踏みしめると、 懐かしい地面の感触がした。 春はもうすぐそこまで来ているように思われるけれど、 週末には再び冬が戻ってくるとの予報。 しかし、 そんな予報も にわかには信じられないほどの 暖かさが続いている。 --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記 ☆たてしなラヂオ☆
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