以下は2005年01月21日に僕が書いた記事です。 たまたま見つけて、自分でもちょっと驚いています。 ★★★ もういいよーってほど雪が降って、これ以上はないってほど雪質が良いのですが、ご宿泊のお客様は例年より少ないです。「景気回復」だなんて嘘だ。「もはやバブル後ではない」なんて口上はまやかしだ。儲かっているのは一部の企業だけで、しかもそんな企業も輸出や海外での売り上げで利益を上げているのであって、健全な国内市場の育成など考えていないのだ。しかも利益を社員に還元せずに懐にしまい込んでいる、これでは「個人消費」が恢復する道理はない。まあ、資本主義なのだから「資本家」が利益を独り占めにして「労働者階級(プロレタリアート)」が苦しい生活を強いられるというのはまさに19世紀へのお里帰りであって、マルクスさんに再登場願わなければならないのかも知れない。 小泉構造改革というのは、このような、あるいは、そのような構造に経済を社会を構造改革することだったのですね。実体を伴わない道路公団の解体(?)も、同じく意味不明の実体のない「年金改革」という名の負担増と福祉切り捨て、巨額の郵便貯金と簡保という資金源に群がる利権しか見えない郵政民営化に、増税の嵐。いったいどこまで人をコケにすれば気が済むのだろう。財政をここまで破綻させたのは、国民年金をここまで破綻させたのは、おまえら政治家と役人だろうが。子供たちにはきちんと「この社会は不正と悪意に満ちており、不公平で公正さに欠け、魑魅魍魎が(ちみもうりょう)が国や社会を動かしているのだ」と教えなければならない潮時なのかも知れない。 そうしなければリアルな世界に生きることすら困難な時代になったのだ。美しい理想社会は「夢見るもの」であって、実現し得ない憧憬(どうけい)であることを、いまこそ宣言すべき時である。なんてね、想っている昨今なのです。周囲のひとを公正に扱い正直な人間が成功することは非常に困難だ。「正直者が馬鹿を見る」のではなく「正直者は馬鹿なのだ」というのが正しい。そのことを僕は思い知ることとなった。 ・・・なんて言うほど大げさなことでもないんだけどね。ちょっと割り切れない想いと現実がここにある。 (蓼科高原日記 2005年1月21日の記事より引用) --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記 ☆たてしなラヂオ☆
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