同時に、 自然の与えてくれる 「安らぎ」のなかにひそむ おどろおどろしいほどの 「威嚇的ななにか」を 感じることも出来るようになった。 それを「野生の気配」と呼ぶべきかも知れない。 それに耳を傾け全身全霊で感じることが、 いまではできる。 そして、 野生動物や 原生林の 樹木や植物のほかにも、 森には じつに様々な存在があることを知る。 それを「森の精霊」と呼ぶことにやぶさかではない。 なにかがそこにいて、 あるいは 僕らを取り巻いていて、 ぼくらの理(ことわり)とは無関係に存在している。 それは 神でも仏でもないなにかであり、 ぼくの知る限り 一切の悪意とは無関係ななにかだ。 それはただ善意に満ちてそこにある。 その善意を受け入れることが 森で暮らす極意なのかも知れない、 けっこう難しいことなのだけれど。 (おわり) --- ●ペンション・サンセット ●蓼科高原日記 ●たてしなクロニクル ☆たてしなラヂオ☆
最近のコメント