ピラタスの丘は:雨時々曇り
気温:最低 + 10℃/最高 + 15℃
雨上がりの小さなムラサキツメクサ
写真クリックで拡大してご覧いただけます。
★★★
全国的にそうなのかも知れないけれど雨音がいまや通奏低音のように耳に馴染んでしまった。ここは森が深くそれが自然のダムになっていることを実感することができる。台風の時などもそうだけれど、『森に守られている』と感じることが多い。感謝。
雨が上がったつかの間の曇天、山麓の街から帰ってきてランドローバーをパーキングしようとしていると、道の左の崖を何かが駆け上がってくる音。かなり大きな生き物のようだ。ガサッガサガサガサッ・・・。何か黒くて大きな影がジャンプして舗装道路に着地した。
カチャッとひずめの音、見れば大きな日本鹿の雄だ。角の幅が2m近くもある。かなり大きい。ポニーより大きくサラブレッドよりは小さいといった感じ。そんなものが崖側の森から飛びだしてきたのだ。昨今地元の住民が夜間に鹿に当て逃げされてクルマが大破するという交通事故が多いと保険の営業さんが言っていたっけ。
保険上は鹿は「飛来物」になるので「車対車限定」の車両保険では担保されないそうだ。それにしてもこんな大きなものとぶつかったらこちらもただではすまないだろう。しかしたいていの場合車が大破し、鹿君はしばらく呆然と倒れていたかと思うとやがてむっくりと起き上がって「いてて・・・」という感じで森の中に走り去るという。
45度もあるような森の崖を駆け上がったり駆け下りたりするから、見かけほど体重はないのかも知れないが、絶対的質量は相当なものだ。その敏捷性と瞬発力には目を見張る。そしてその美しい姿と、邪気のない野生の眼差し。
彼は僕の方を振り返ってじっと見据えている。敵意はないが油断もない。ゆっくりと道の反対側の森に入る。何度も振り返りながらこちらを観察している。写真を撮りたいのだが、樹木の影になってうまく写せない。
するとまた崖の方から何かが駆け上がってくる。そしてさっきと同じように、ジャンプして着地。失敗してよろけて転びそうになる。今度のは一回り小さい牡鹿でまだ若いことがわかる。やることなすこと自信がない。
年かさの牡鹿がこの若い牡鹿に何かを教えているようだ。スキーのインストラクターと生徒みたいな感じだなあ、なんだか。
インストラクター氏はまだこちらを見張っている.若い鹿から僕の注意をそらすように。二頭はやがて合流して森の中を去っていく。時々インストラクター氏が生徒を振り返ってなにやら注意を与えている(ように見える)。
たとえば、ここは道路というもので大きくて速い生き物が走ってくるから気をつけるように、とか、この森は安全だがこの獣道を通るのが最も安全だから暗闇でも歩けるように良く憶えておくように、とか。そんなことを教え込んでいるような雰囲気が伝わってくる。
「いくぞ、サブ!」「へい、兄貴、わかりやした!」といった風な関係みたいにも見える。
ほほえましい。心が温かくなるが、野生鹿による食害は当地でも大問題となっている。
増殖しすぎて未曾有の食糧難に直面した野生の鹿たちはなにもかもを食い尽くしてしまう。農作物はもとより、野生の高山植物、丹精込めて咲かせた草花、灌木の新芽、森の下草・・・なにもかも。そして針葉樹の幹で角を研ぐものだから、皮をはがれてしまったその樹木は3年ほどですっかり枯れて風倒木となる。
そうなると森は破壊され,地盤の崩落が始まる,山が崩れて土砂が水源に堆積し、水源地が埋め尽くされてしまう。そうなるともう森の生態系は成り立たない。土砂と倒木だけの荒れ果てた「死の森」になってしまう。そこにはもう生き物の気配はない。美しい樹木や草花もない。
野生生物による自然破壊という新しいかたちの環境問題。ニホンジカだけではなく、ニホンカモシカ、野生の猿、野生のイノシシもまたおなじ問題を引き起こしている。人間が適正個体数を管理することを怠ったのが本質的問題なのかもしれない。彼らの唯一の天敵すなわち個体数調節をしていた生き物、ニホンオオカミを絶滅させたのは他ならぬ人間なのだから。その後は猟師が野生の生態系における個体数調整という重要な役割を担ってきたことがようやく理解された昨今だ。
これはいきすぎた禁猟・過保護による結果とも言える。それは動物愛護とはまた別の問題なのだ。この惑星、この森にともに生きる生物としての人間の責任の問題なのだ。
一方で、しかしこれも自然災害のようなものなのかも知れないとも思う。僕はそう感じている。台風や大雨や土砂崩れなんかと同じ、自然のなせる業だと感じている。手をこまねいているわけにはいかないけれど、かといって鹿君を憎むことはできないでいる,個人的には。それは筋違いだ、と。
なんとか彼らと友達になって話をしたいと思っているのだけれど。
☆たてしなラヂオ☆
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蓼科高原はいままさに百花繚乱の高原の花・高山植物の咲き乱れる季節です。
さわやかな蓼科高原の夏です。
ゆっくりリフレッシュするなら高原リゾートでの避暑です。
エアコン不要の涼しさを保っているのは蓼科高原ピラタスの丘だけ!
真夏でも最高気温23℃、最低気温12℃、湿度30%!
朝晩は寒くて外に出るにはスキー用のフリースを羽織らないとダメなんです!
東京が猛暑日で35℃以上になっても、同じ時間にペンション・サンセットではなんと18℃なのです。
ということで、避暑なら蓼科高原ピラタスの丘ペンション・サンセットできまりです。
なんと言っても標高1750mというのは信じられないほどの標高で富士山の5合目に近い気候なのです。気圧も海辺より20%も低い・・・つまり空気が2割も薄いのです!
文字通りの別天地にぜひお越し下さいね。
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高原ドライブ=ビーナスラインドライブが最高の気分です。
車山・霧ヶ峰のニッコウキスゲの大群生が「満開」です。
すでにものすごい【満開】です、見頃は7月下旬までになりそうです。
霧ヶ峰のニッコウキスゲ大群生の開花状況はこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/kirigamine_vc
車山高原のニッコウキスゲの開花状況はこちら↓
http://www.kurumayama.com/new/open.htm
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