ピラタスの丘の「花とさんぽ道ひろば」の夕景。
野生のニホンジカと出合うことの多いスポットです。
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★★★
村上春樹について書く。
村上春樹の作品、とりわけその長編はストーリーをさらっと読んだだけではものすごくもったいない。
ストーリーももちろん楽しめる,いささか難解と感じるかも知れないけれど。
しかし村上春樹の真意は物語の中に含まれる数々の回想シーンや聴き語りの伝説や歴史や作中人物の言葉の中に含まれている。
なぜそのように回りくどいことをするのか?
それらが語り得ないものだからだ。ウィトゲンシュタインがたどり着いた結論のように、われわれは語り得ないモノやコトを思考することができない。
それはわれわれの言語の持つ限界なのだ。
それは語り得ない、指し示すことしかできない。
黙示録は、だから、そのようなモノやコトについて指し示している。
ヨハネの黙示録もそうだし、フランシス・コッポラの映画地獄の黙示録における【黙示録(アポカリプス)】の意味も同様だ。それは語りえない、だから、指し示すほかないのだ。
村上春樹の作品は,特にその長編小説は、黙示録として成立しているということを忘れてはならないと,個人的にはそう思って読み返している。
最新作1Q84が村上春樹自身の書いた「空気さなぎ」であると以前書いたのは.そのような意味においてである。
ふかえりの「空気さなぎ」、天吾の書いた「空気さなぎ(青豆の物語)」、作者自身にとっての「空気さなぎ(!Q84)」。そしてそれらが指し示しているもの=「リトルピープル」。
リトルピープルとはオーウェルの1984のビッグブラザーがそうであったように、もちろんメタファーである。
リトルピープルとは何かを注意深く見極めること、それは語り得ないが指し示すことはできる。
リトルピープルに細心の注意を払うこと、時間の流れが切り替わってしまわないように。
それがこの黙示録としての作品が指し示すものだ。
と
ラヂヲ君は独断と偏見で語るのだ。
☆たてしなラヂヲ☆
★★★
ピラタス蓼科スノーリゾートのオープンは12月5日(土)予定です!!!
ペンション・サンセットはすぐ隣にあるのでアクセス抜群です。
【蓼科の紅葉】
広葉樹の紅葉もそろそろ終わりに近づいてきましたが、いまは里山の紅葉がとてもきれいです。これからはあの東山魁夷画伯が好んで描いた落葉松の森の紅葉の季節になっていきます。有名な御射鹿池はもちろん、蓼科から女神湖に向かう途中の展望台からの眺めは東山魁夷の世界そのものです。
11月はまだ雪はほとんど降らないしめったに積もりません。まだ雪は例外的な気象です。万一積雪しても日が当たったり気温が上がれば道路はすぐに乾燥します。文字通り「淡雪」の季節なのです。ただし、蓼科高原に限らず,高原では深夜早朝に路面凍結する箇所が散在しますので、日のある時間帯に走行するよう、また日陰の路面は充分速度を落として安全走行するようにして下さいね。
★★★
高原ドライブ=ビーナスラインドライブが最高の気分です。
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