晴れのち雪 気温:最低 - 4℃/最高 + 5℃
岩燕(いわつばめ)を見た。高空を蚊柱のように集団で群れ飛んでいる。この鳥も春に飛来する鳥だ。この春初めての出会いだった。彼らの生息域はもっとずうっと標高が上だから、猛禽類から逃れて急降下してきたとき以外はあまり見かけない。ちょうど到着したところだったのだろうか。
都会に比べたらとんでもなく気温が低いと感じられるかも知れないけれど、これが蓼科とりわけ北八ヶ岳のごく平均的なこの季節の気温なのだ。これまでの季節と決定的に異なるのは陽射しの強さだ。数センチの積雪ならばあっという間に蒸発させてしまうほどいまの陽射しは強力なのだ。だから、道路はどこも積雪中をのぞけば常時乾燥路面になっている。
ピラタス蓼科スノーリゾートは異例の積雪量を勘案して予定より1週間営業期間を延長した。4月13日(日)までクワッドリフトを利用して滑走が可能だ。積雪はまだ1.4メートルほどもあり、ブッシュは出ていない。ロープウエイ下のコースも充分な積雪があるのだが、ロープウエイが4月25日(金)までの長期点検整備作業に入っているためリフトだけの利用になるが、その分リフト券は安くなる。1日券で大人2000円、子供1000円となる。
じつは、いま現在雪が降っている。本降りのパウダースノーで積雪しているので、明日の朝には5センチ程度の積雪が予想される。しかしさっきも書いたように、日が照りつければやがて道路は乾燥路面になってくるだろう。ただし、そうなるまでの間は、真冬と同じつるつるの積雪路面になるので、タイヤチェーンなどの携行は必須である。そうでない場合は雪が溶けるまで待って走行するのもひとつの考え方かと思う。
朝から日中はずうっと晴れていたのに、予報通り夜遅くなって雪になった。この冬の予報は良く当たるようだ。
それはそうと、今年の10月で満14歳になるシベリアンハスキーのパルだけれど、だいぶ老化症状が出てきている。後ろ足が目に見えて弱くなって引きずることが多くなった。それでも散歩は欠かさず行くのだが、1キロメートルから2キロメートルの距離で標高差が100メートルあるペンション村の散歩ルートを歩き通す元気はまだある。しかし、今日はそのルートを2度も歩いたのだった。一度帰ってきたのに、何を思ったのか再び「出発」したのだ。いよいよぼけてしまったのだろうかと心配している。
それでも身体はすこぶる健康なので、本当に飼い主孝行なワンコだ。性格も穏やかでペンション村の他のワンコたちにも好かれているようで、行く先々でなごやかに交流している。そしてなによりも我々にとってかけがえのない家族の一員であり、本当にかわいい愛すべきワンコである。
そんなパルが目に見えて老いていくのを見ているのは自分の老化を実感することよりもつらいものがある。しかし、それが宿命ならば覚悟を決めて、我々にできる限りのことを深い愛情を持ってなすべきなのだろう。パルとの時間を大切にしていきたいと心からそう思っている。
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