雨のち曇り 気温:最低 - 3℃/最高 4℃
未明の雷雨
ただならぬ気配に目を覚ます。時刻は午前4時過ぎ、午前3時まで仕事をしていてようやく床についたばかりだった。外でからからという音がする、都市と違ってここに不審者が侵入する確率は低いが気になる音だったので、一番大きな長さ60cmのマグライトで外回りを照らし出しながら巡回した。
結論から言うと、玄関のドアを開けたとたんに理由がわかった。外は激しい雨になっていたのだった。夕立のような、文学的に表現するなら「車軸を流すような雨」になっていたのだ。気象予報で雷注意報が出ていたから、やがて雷雨になるのかも知れないと思った。
改めて床につくか付かないうちに、パーンという音が山の上の方から聞こえる。間違いない、落雷だ。次から次へと落雷はつづき、しだいに近づいてくる。標高1700m〜1800mにあるピラタスの丘ペンション村では落雷は光とほとんど同時だ。雷雲の高さとペンション村の高さが同じだから、というか、雷雲の中に入ってしまった状態なのだ。
合計20ほど落雷の音を聞いただろうか。その間に、パソコンの電源ケーブルや、ケーブルモデムの配線を抜いたり、出来る限りの落雷対策を行った。どんなに優秀な突入電流防止装置も庭の樹木に落雷したというような近接落雷には動作が間に合わないのだ。
電源の寸断は何回かあったが、起床後じっくりチェックしてみるとどうやら今回は大きな被害はなかったようだった。以前庭の樹木に落雷したときには、電話やファクスやモデムやボイラーの制御板やパソコンのLANポートや厨房の電気製品の基盤が焼き切れてしまったので、その点はとても神経質にならざるを得ない。総合火災保険で補償されるのだけれど、被害を迅速に記録して届けないと期限切れになってしまう。このことは知っておいて損はない。
蓼科の早春
昨日も書いたけれど、蓼科高原はもうすでに「春」であると言っていいと思う。まだ花は咲いていないけれど、その気配が日に日に濃厚になってきている。蓼科の春の花といえば座禅草やミズバショウかもしれないが、もうひとつ蓼科湖畔の400本のソメイヨシノを忘れるわけにはいかない。それはそれは見事なのだ。ちょうどGWに合わせるかのように満開になるそれは夜はライトアップされ、写真撮影にも最適なロケーションとなる。
蓼科の空にこだわるぼくとしては、空に関してはもうすっかり「春」だと宣言してしまおう。春ですよ、ええ、春なんです。冬期通行止めの国道299号線麦草峠から先とビーナスライン和田峠から美ヶ原区間は4/25〜4/28には毎年開通する。それらの区間を通らなくても素敵なドライブコースが設定できるから、早春の高原ドライブには最適な季節になったといえる。
真っ白に冠雪した山並みを眺めながらのドライブもまたおつなもの、今年は暖冬で雪解けも早く道路には一切雪がない状況なので、今年はあえて4月の蓼科高原ドライブをおすすめするしだい。
今日の写真
今日の写真は2枚とも Richo Caplio R5 で撮影したものです。ペンション村から下っていく場合だと、ビーナスラインの芹が沢インターチェンジを左折して15m先を再び左折、その先の芹が沢交差点を右折して2kmほど走った突き当たりの信号を右折して国道299号線に出るとすぐ先の堀交差点左前にセブンイレブンがあるのですが、そのあたりからの風景です。
1枚目は北方向にある蓼科山とその左手に続く北横岳の一部です。ピラタスの丘ペンション村は写真には写っていないもう少し左側のちょうど蓼科山にかかっている雲の高さのところにあります。105mm、ISO200、シャッタースピード1/30秒(f/4.2)、手ぶれ補正ON、夕暮れ間際にしてはよく写っていると思います。
2枚目の写真は反対側の南西方向に出た夕焼けです。セブンイレブンから車を出そうとしたときに気づいて駐車場に戻って、改めて撮影しました。28mm、ISO200、シャッタースピード1/30秒(f/3.3)、手ぶれ補正ON。暗部の偽色やノイズは「それなりに」出ていますが、こんなものでしょう。α100を持って来ていたなら、かなり違った写真になっていたと思います。
このあたりはちょうど標高800mほどですから、ペンション村から1000mほど低い場所ですね。すぐ近くにこのような人の気配あふれる里があるからこそ、僕らも山暮らしが続けられるのだと思います。
※写真をクリックすると拡大してご覧になれます。
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