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マイクロソフトが嫌い
きのうは久々にMacのことを書いた。いまや仕事や趣味で使っていく上で支障のあるOSなんて無いから、なにを使うかとかどれが優れているかなんて言う議論自体がほとんど無くなったように思う。特にひとたびインターネットに接続してしまえば、OSはほとんど意識することが無くなった。
・・・と思ってきたのだけれど、先日書いたように我々ペンションの集客にけっこう大きな比重を占めているネット宿泊予約サイト「じゃらんnet」が Windows 98〜XP のみサポート、Vistaは4月に入ってから検証という暴挙に出たのだった。アクセシビリティーの向上が叫ばれる現代ネット界にあってOSによってはまったく接続すら出来ないという仕様のシステムを新規構築するというのはいったいどういうことなのだろうか。まったく理解に苦しむところだ。
まあ、これはわれわれ宿泊施設が在庫管理やプラン管理をするシステムの話しに限定されたことだとは思うけれど・・・よもや、一般のお客様が上記OS以外のPCから「じゃらんnet」にログインしようとしたら画面がフリーズしてまったく動かなくなるなんて仕様になっているのではあるまいな。
平気でそういうことをやる会社なのだ、リクルートという企業は。これは間違いなく背後にマイクロソフトがいるに違いないと感じますな。サーバーはもちろんマイクロソフト謹製のシステムなのだろう。だって、このやりくちやその後の「事後説明」の事実無根さ加減がとても良く似ているんだもんね。
いずれにしてもモノポリー的状況というのは、ろくな世界を構築しない。すくなくとも、そこにはすでに「進歩」とか「啓発」とか「知的刺激」といったものが存在しない。あるのは利潤追求という資本原理主義的企業論理だけだ。人間的なつややかさとか、輝きが全くない。マイクロソフトの作る文書やウェブサイトがどうにも我慢ならないくらい悪趣味で程度が低いのはそのような資質によるものだと思う。そもそもそのようなセンスに欠け、しかもそのような世界に何の興味もないのだからむべなるかな、だ。
以前、ドイツのテレビ局に米マイクロソフト社について聞かれたアップルのCEOスティーヴ・ジョブズは「マイクロソフトの唯一の問題は、彼らにセンスがないことだ。(中略) 彼らは独創的な発想をせず、製品に文化が込められていない」と語っているそうだが、その通りだと思うよ。
仕事で Windows を使う分には実用性という観点からは優れたところが多々あることは認めている。しかし、そのセンスの悪さと言うか「致命的なセンスの欠落」ということもまたいかんともしがたい事実なのだ。だから悪いと言うことではなくて、だから「嫌い」あるいは「好きになれない」ということだ。
それと、個人的にビル・ゲイツという人物が大嫌いだと言うこともある。グローバルスタンダードとやらだからしかたなく Windows を使うことになるが、そして公平にそれを評価して認めた上で、なお、ぼくはマイクロソフトが嫌いなのだ。これはしかたない。
実際のところ、個人的にはOSなんてなんだって良いと思っているのにね。
今日の写真
さて、今日の写真は一昨日のつづきで日没直後に山麓の街のセブンイレブンの駐車場から撮影したものだ。使ったのは Richo Caplio R5 だ。1枚目はこの標高800mほどの場所から北を仰ぎ見たときの写真だ。一番左が蓼科山でその右に北横岳、縞枯山、茶臼岳、麦草峠、そして南八ヶ岳の山々へと連なる八ヶ岳連峰の全体をパノラマのように見渡せる視点にぼくはいた。雲がたなびいているあたりがちょうどピラタスの丘のある標高1800m付近だ。
このようにこの街の人々は里にあっても常に山を友として暮らしているのだ。そして山に暮らすぼくらは雲の中からここまで降りてきて、この人の気配にほっとしながらどっぷりとつかっては再び山の上へ、雲の上へと戻ってくるのだ。写真の被写体としてぼくが一番好きなのはじつは人間なのだ、そして2番目は人の気配に満ちた街なのだ。意外に思われるかも知れないけれど、これは本当だ。
じっさいには暮らしの拠点が亜高山帯と言うこともあって自然の風景写真がメインになっているけれど、本当はこんな感じの写真が好きだし、もっとひとの営みを写し取るような写真を撮影したいと願っている。
2枚目の写真はぼくの立ち位置であるセブンイレブンの駐車場までズームアウトしたところだ。このようなトワイライトタイムがぼくがもっとも好む撮影時刻でもある。この写真の明るさと肉眼で見た明るさとはほぼ等しく写っている。実際にこのように見えたのだ。デジタルカメラの技術革新にはじつにおそれいるばかりだ。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
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