晴れ 気温:最低 - 5℃/最高 8℃
一昨日の積雪が嘘のように消えてしまった昨日、そしてさらに雪解けが進んだ今日。夕陽がとてもきれいだった。ペンション・サンセットのラウンジの窓越しに Richo Caplio R5 を200mmの望遠端にして写したのだけれど、やはり一眼レフの300mm以上のレンズでないと難しい。
肉眼ではまったく見えなかったさまざまな樹木の枝が夕陽との間に介在している。写真をパソコンのモニターで見てそのことに初めて気づく。光の奪い合いが新緑が芽吹く以前からすでに始まっているのだ。GWの頃には夕陽はもっと画面右方外(西寄り)に沈むので、樹木に邪魔されずにクリアーに見える。太陽の軌道は夏至に向かって北回帰線へ、つまり画面の右外のさらに右方へ、と移動していく。
夕陽や夕焼けの「いい絵」を撮りたいならば「おさんぽ広場」で待ち伏せするしかない。今日は時間的に間に合わなかった。このあと本物の夕陽と雲海に反映する夕陽とが合わせ絵のようになって、神秘的な情景となった。「おさんぽ広場」に居合わせることができたなら、それをカメラに収めることができたのにと残念でならない。ま、しょうがないか。
それはさておき、ピラタスの丘ペンション村ブログにも写真がアップされたけれど、蓼科湖畔をいま散歩するとすてきな花との出会いがある。湖畔の渓流に咲く「ミズバショウ(水芭蕉)」と「ザゼンソウ(座禅草)」だ。
前者は松尾芭蕉の名から来たものではなく、逆に彼が営んだ庵の庭先に芭蕉(japanese banana)という植物があったことから雅号となったとの説が一般的だ。ちなみに松尾芭蕉の本名は「松尾宗房」という。
後者はその姿を見れば一目瞭然なのだが、僧侶が座禅を組んでいるように見えるところから来ている。夕闇の中で(特に後から)その姿を見るとほんとうにそのようにみえて新鮮な感動を受ける。そのたたずまいには静謐な精神性とある種の威厳さえ感じられる。
ということなので、明日晴れたら(予報では晴れだけど)僕も写真を撮りに出かけようと思っている。これからの季節は花に限らず魅力的な被写体が目白押しなので写真撮影が忙しくなりそうだ。もっとも本人にその気と気力・体力があれば、ということだけれど。
蓼科湖の水芭蕉や座禅草を見るなら今週末あたりまでが見ごろ、GW以降だと蓼科山中腹(ゴンドラでのぼれる)御泉水自然園や霧ケ峰の先の八島ヶ原高層湿原で、ということになる。蓼科高原の花の季節はいつもより早く始まっている。
※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。
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