曇り一時雨 気温:最低 3℃/最高 14℃
光に満ちた昨日とはうって変わって雲の多い朝となった。が、雲を貫いて差し込む陽射しには初夏を思わせる力強さがある。その陽射しのせいで日なたは暑く感じるくらいだが、建物の中にいるとひんやりとした空気が心地よい。木陰を吹き抜ける風も驚くほど冷たい。まだ半袖では耐えられない気候だ。
シラネアオイがすっかり開ききった。幸いなことにこの花は鹿の好物ではないらしくまだ食べられずに残っている。ニッコウキスゲやヤナギランなどは大好物のようで、うちでも被害に遭っているけれどニッコウキスゲの群生地の霧ヶ峰の被害は年々ひどくなっているようだ、まだ見た目にはわからないかも知れないけれど、これは深刻な事態なのだ。
それはさておき、季節はようやく「春」なのかも知れない。前にも書いたけれど、僕ら住人としてはこの季節は「初夏」といった心持ちなのだけれど、じっさいの気温などを勘案すればやはり都会で言うところの「春」なのかも知れません。
いずれにしても、ドライブしていると見渡す限り新緑の世界です。昨日ご宿泊のお客様も大感激で、お食事の時にその感動を何度も語っていらっしゃいました。僕もまさに同感です。この季節は最高なのです。これを見逃す手はないと思っているのです、ずうううっとね。
午後になって一時驟雨(しゅうう)といった風情で雨が降ったけれど。宵には止んでしまった。たっぷりと雪解け水を吸った大地から雲が湧いて、地表の湿度はどんどん低くなってきている。この湿度の低さこそが、蓼科の気候の(昔からの)特筆すべき点なのだ。
エアコンの除湿モードなんて目じゃないほどの天然のエアコンなのだ、春も夏も秋も。ここでは一年中冬用の分厚い羽毛布団で寝る。それでちょうど良いのだ。エアコンは必要ない、日中でも最高気温は23度程度だし館内はもっと気温が低い。
だから日中でもTシャツでは寒くてトレーナーを羽織ることもあるし、窓を開けていると身体が冷えてしまい、日中に窓を閉めていることだってあるほどだ。さらに日が暮れれば気温は一気に15℃以下に下がりお盆でも8℃になることだってある。真夏でもここでは厚手のフリースを羽織るのがあたりまえの気候なのだ。
ということで、純粋な「避暑地」である蓼科はこれからの季節は心身の疲労回復にはもってこいの場所であることを知っておいて損はないと思います。じつにさまざまな泉質の温泉があるので、温泉のはしごだって出来るし、自然の豊かさにかけては半端じゃあない。
特にいまは、40種類になろうかという野鳥たちの大合唱コーラス付の朝があなたの眠りと目覚めを寄り心地よいものにしてくれること請け合いです。
※写真をクリックすると拡大されますので是非大きな画像でじっくり鑑賞してください。
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